学園祭と王子様

□彼と私の恋愛事情
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裕「観月先輩って、恋愛においてもシナリオ作ってそうだな」
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 「私は、先輩のシナリオ通りにできていますか?」

 
 「どうしたんですか急に」

先輩が困ってるのはわかっている
でも、さっきの会話が頭をよぎってしまって
あ視界がぼやけてきた・・・

 「だって先輩っんっっ」

 「僕が今キスすると思いましたか?」

珍しく先輩が焦っているようにみえた
付き合ってから気付いたことがある、先輩って意外と強引なんだって

そんな先輩をしってるのも私だけ?

 「あなたとの恋愛にシナリオを作るなんてありえません」

だからそんな顔しないで、と言うとゆっくりと頭を撫でてくれた

 「何を言われたかは大体わかりました、どうせ裕太くんでしょう?
  ほんとにあの人はとんでもないことを言ってくれますね」

そう言うと今度は笑いあってキスをした

オレンジ色に燃える太陽がゆっくりと私の不安を溶かしていく気がした


手がふれて、目があって、手をかさねて
笑いあって、目をとじて、キスをして―・・・・

ほんの数秒の動作も、体温も、なんだか嬉しくて
いつまでも重ねた手を離さなかった
彼と私の恋愛事情
 

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