遥かなる時空の中で

□拍手ログ
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すれ違ったときに、ちょっといい香りがするのって、ついドキッとする。

「そんなもんか?」
「サザキは鳥くさい」
「なっ」
「冗談だよ」


「布津彦は?」
「……海のにおい?(イベント参照)」
「つまり磯臭いと」
「姫!?」
「那岐はよく制汗剤柑橘系の使ってたよね。柊は古い本の匂いと……お線香のにおい?」
「ああ…!我が君、それはあんまりです」
「じゃあお寺の匂い」
「この時代に仏教はまだ入ってませんよ」
「そういう風早はどうなんです」
「…『たくさん雪が降った日の朝みたいな』?」「正体からすればごくつぶしの方ですけどね」
「マイナーすぎだよ二人とも」



「あれ?あと出てないのは……」
「葛城将軍ですね」
「うーん、わかんないな。半径3m以内に入ると破魂刀でバッサリ斬られそうで」
「そんなことありませんよ我が君。あれは奴一流の照れ隠しです。本当はムッツリですから」
「そうかあ?俺なんかこないだうっかり翼でどついちまって、堅庭から突き落としそうになったんだよ。そしたらあの野郎俺様の羽根毟りやがったんだぜ?!」
「サザキが悪い」
「同感」
「同感」
「なんでだ!?」「というわけで、早速調査に行こう!」
「はっ!この布津彦、命に代えても姫をお守りします!」
「…僕いち抜けた」



「忍人さーん!!」
「姫、いつも廊下を走るなと言っているだろう破魂刀…うっ」
がはっぐふっごほっ(吐血)
「きゃああ衛生兵ー!!じゃない遠夜ーっ!!」
「忍人殿っ膝枕なんて破廉恥なっ」
「畜生オイシいとこ持ってきやがって」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!遠夜早く変若水ー!」
「ああ…懐かしい香りがする…いつか君と見た、桜の、花の……」
「だから言ったでしょうムッツリだと」
「ムッツリだ」
「ムッツリですね」
「貴様ら…うっ」
がはっぐふっごほっ
がくり。
「忍人さんは血の匂い…ってこんなオチ!?」




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