白き鬼
□第3話 冷たい雪
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寒い冬の夜だった。
音も無く、ただ静かに雪が降り積もる。
(……お前なんて……生まれなければよかった――……)
――冷たい。
そう感じた。
それは雪だったのか、それとも――……
「…………」
大和はゆっくりと目を開いた。
もう幾度となく見た夢。
眠っている斬影を起こさないよう、大和は静かに部屋を出た。
まだ夜の明けきらぬ朝の空を眺める。
冷たい雪は、今も少年の心に降り続いていた。
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