白き鬼
□第7話 邂逅(前編)
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それは――とある村に伝わる古い昔話。
その昔。
それは美しい妖がいた。
長い白銀の髪に、真紅の瞳。
しかし、その美しさとは裏腹に、性格は冷酷残忍。
一度その地に舞い降りれば、人は喰い荒らされ、村という村は灰塵に帰した。
白い鬼と呼び、人々はその妖を恐れた。
そして。
その伝承から百年経った今でも、鬼の血を引く者は人々から恐れられていた。
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