原作沿い

□第4話
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辺りはだんだんと暗くなり、空には綺麗な満月が浮かんでいた―――


「そろそろ行くよ」
「はい」

私達は里周辺の偵察を始めた。

「大蛇丸の目的は何なのでしょうか?早く始末しなければ被害者が増えてしまう」
「まだこの事件の仕業が大蛇丸だと断言は出来ないよ。まぁ、奴は危険因子である事には間違いないけど」
「もし大蛇丸によるものなら、この任務私が選ばれたのにも納得がいきます」
「…?」
「大蛇丸はこの血にも少なかれ興味を持つかもしれない。ならば、私がおびき寄せ役として適任です」
「…たしかにそうかもしれない。本来ならば氷咲は大蛇丸に狙われやすい存在だ。だがそれだとリスクが大き過ぎる。この任務からは外すが妥当だろう。けどなぜこの任務に就かせたのか分かるか?」
「……」
「火影様は、氷咲なら上手くやれると信用してくださっているからだ」
「……!」


『木ノ葉の氷咲』
『ワシの大切な木ノ葉の里の家族じゃ』

おじいちゃんは私の事を駒としてではなく、W木ノ葉の忍Wとして認めてくれている。
認められている自分自身を信じてあげる、その事が大切なのだと……
私の隣にいるこのWはたけカカシWから教わったのだ。

だけど正直、カカシさんの優しさを素直に受け入れる事が出来ない。
それが何故なのか…まだ私には分からなかった。
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