ぼかろ小説A

□1.メカ
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私は、機械。

所詮は、機械。

そう言われ、蔑まれ、人間よりもずっと格下に見られている。

「…機械だろ?人間には、かなわねーよ。」

「やっぱり、人間だよなっ!」

そんな言葉を聞くたびに、私は心細くなる。

この世界に、私の味方なんて、いないんじゃないか。

私なんて、存在しなくても…っ!!


「…ちゃん、めーちゃんっ!!」

はっ、と顔を上げると、よく知った顔。

「…大丈夫、めーちゃん。落ち着いて…。」

「…カイ…ト。」

カイトが私を抱きかかえるようにしながら、背中をさすってくれる。

私がいたのは、いつも歌を歌っているスタジオ。

今日は、確か…。

「めー姉、どうしたの、急に!」

「めいこ姉。」

「メイコ姉、大丈夫…?」

「…うん、大丈夫だよ、ありがとう、リン、レン、ミク。」

「よかった、心配したんだよ。」

「心配かけて、ごめんね、みんな――」

……あれ、カイトが、近い…っ!!

「…?めーちゃ、」

「…離れろぉっ!!」

力を込めて思いっきり、殴った。

殴り飛ばした。

カイトは仰向けに倒れると、

「…ひどいよぉ、めーちゃん…。」

頬をさすりながら起き上った。

「あ、あんたが悪いのよっ!!」

くすくす、と妹たちが笑う。



今日も、私たちの平和な時間は過ぎて行く。

私は、一人じゃない。

みんながいるから、大丈夫。





(僕も、めーちゃんの味方だよ。)(…馬鹿。)



あとがき

ついに、やってしまいました、お題…っ!

いつかはやると思っていましたが。

さて、今回は。

メカ、というお題でした。

ですが、メカ、といわれてもいまいちインスピレーションが湧かな(ry

というわけで、機械に脳内変換。

そして、シリアスでした。

…あれ?

甘くするつもりだったのに…。

前半は、シリアス、後半は出来る限り甘くしたつもりです。

ちなみに、スタジオにみんなが集まっていたのは、

みんなで歌う歌、だったからですね。

…そ、そのまんま…。

家族設定では、カイト、メイコ、ミク、リン、レンの5人だけです。

…お題、頑張りますっ!

7/25 凍都











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