ぼかろ小説A
□あなたに届け
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「さて、今日も頑張るぞ、ミクっ!」
(はい、頑張りましょうっ。)
あなたはわたしに歌わせてくれる。
マスターの歌、大好きですよ。
でも。
「…今日はどうしようか、ミク?」
(マスターのお好きなように、どうぞ。)
「…何やってんだ、俺…。ミクはソフトなのに。」
胸が痛む。
わたしがマスターに何を言っても、
マスターには届かない。
わたしはマスターのことが好きです。
あなたに触れることも叶わない。
あなたにとってわたしは、ソフトでしかない。
わたしが自我を持っている、なんておかしいのかな。
わたしを閉じ込めている、この画面。
この向こうにあなたはいるのに。
見えるのに。
わたしはここから出られない。
だから、わたしは歌うの。
わたしの想いをのせて、
メロディ。
あなたに届け
(この歌声)
あとがき
マスミクです。
というより、
マス←ミクです。
他のと設定が少し違ってます。
ぼかろが実体化してません。
そしてマスター男です。
よ、読んでくださってありがとうございましたっ!
8/21 凍都
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