小話
□軍師と策士と
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キ…インッ!
闇夜に剣撃の音が響く
ガッ! ザシュッ!…ドサッ
キン!カシャッ!ガキッ!
聞けば剣撃の音はそこかしこで鳴っているのがわかる
とある山中の一角
そこでは大勢の人間が戦っていた
「団長!これじゃキリがないっすよ!」
団長と呼ばれた男は、一人、また一人と倒しながら声に振り向く
「あきらめんな!こんなとこで俺達が終わるもんか!」
剣撃の音が止む気配は無い
「しかし!…グハッ!」
ドサッ
「お、おい!大丈夫か!?」
返事は呻き声しか聴こえてこない
「くそ…どうすりゃ…このままじゃ…」