BL小説2
□善意の悪戯
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部屋の照明を落としに行き、もそもそと一緒にベッドに入る
しかし手枷で繋がれている以上、仰向けか向き合った状態でしか横になれず
シャツも着ていないので、時折直に相手の肌が触れる感触がして、二人の鼓動は とくんとくんと高鳴っていた……
「‥……テイト なんか、ドキドキいってないかお前…」
「…ミカゲだって……‥」
口に出してしまうと、尚更気恥ずかしくなってしまい、ぎこちない沈黙が続く
すると、ふいにミカゲが上体を起こし、テイトを優しい眼差しで見つめてきた
「…どう したんだ…‥?」
「いや……‥寝付けねえなら、よく眠れるようにしてやろうかと思って さ」
言葉の意味がよく理解出来ず、きょとんとするも
ミカゲのあたたかい声色に、テイトは安心しきった様子で小さくコクリと頷く
すると、ミカゲはテイトの首筋に ちゅぅっと吸い付くようなキスを落とし、そろりと胸の突起に触れた
「っ‥! なっ────…」
咄嗟に身を竦めて声を上げかけるが、その口はすぐにミカゲの手に封じられた
「シー…‥ 大声出すなって。人が来ちゃうだろ?」
「ぁ… ご、ごめん…!…でも‥………」
ちらりと胸に触れたままのミカゲの手を見つつ、ほのかに頬を染めて口ごもる
布団に擦れて既にぷくりと尖っていた胸の粒は、ミカゲの指に撫でられ、たまに きゅっと摘まんでくるから、どんどんかたく凝り始めてしまう
その刺激に、思わず甘い吐息が零れると テイトは恥ずかしげに顔を背け、顔の前に枕を抱いて表情を隠そうと必死になっていた
一方ミカゲは、そんな仕草を可愛いなぁと思いつつ
感度の良い胸の突起にちゅくっと吸い付いた
「んぁ… っ‥……!」
その瞬間、微かな声とともにテイトの身体がぴくんと跳ねる
こんな刺激は初めてだった彼は、身体の奥が疼くような不思議な感覚に戸惑いの色を浮かべながら、思いきり枕を抱いてこらえようとするしかなかった
「…嫌か‥? テイト……」
ミカゲの切なげな声が聞こえてきた瞬間、テイトはハッとしたように枕の下から顔を覗かせ、無言ながらにふるふると首を横に振ってみせる
その返事に安心したようで、ミカゲは柔らかく微笑むと そのまま胸から下腹部の方へと下を這わせ、テイトのズボンのホックを外そうとする
この頃には、肌に触れるミカゲの髪や吐息のくすぐったさ、時折カチャリ、と鳴る手枷の音にさえ、テイトは心地よさを感じ始めていた