BL小説2

□善意の悪戯
3ページ/6ページ


部屋の照明を落としに行き、もそもそと一緒にベッドに入る



しかし手枷で繋がれている以上、仰向けか向き合った状態でしか横になれず

シャツも着ていないので、時折直に相手の肌が触れる感触がして、二人の鼓動は とくんとくんと高鳴っていた……




「‥……テイト なんか、ドキドキいってないかお前…」



「…ミカゲだって……‥」




口に出してしまうと、尚更気恥ずかしくなってしまい、ぎこちない沈黙が続く


すると、ふいにミカゲが上体を起こし、テイトを優しい眼差しで見つめてきた



「…どう したんだ…‥?」


「いや……‥寝付けねえなら、よく眠れるようにしてやろうかと思って さ」



言葉の意味がよく理解出来ず、きょとんとするも
ミカゲのあたたかい声色に、テイトは安心しきった様子で小さくコクリと頷く


すると、ミカゲはテイトの首筋に ちゅぅっと吸い付くようなキスを落とし、そろりと胸の突起に触れた



「っ‥! なっ────…」


咄嗟に身を竦めて声を上げかけるが、その口はすぐにミカゲの手に封じられた



「シー…‥ 大声出すなって。人が来ちゃうだろ?」


「ぁ… ご、ごめん…!…でも‥………」



ちらりと胸に触れたままのミカゲの手を見つつ、ほのかに頬を染めて口ごもる


布団に擦れて既にぷくりと尖っていた胸の粒は、ミカゲの指に撫でられ、たまに きゅっと摘まんでくるから、どんどんかたく凝り始めてしまう



その刺激に、思わず甘い吐息が零れると テイトは恥ずかしげに顔を背け、顔の前に枕を抱いて表情を隠そうと必死になっていた


一方ミカゲは、そんな仕草を可愛いなぁと思いつつ
感度の良い胸の突起にちゅくっと吸い付いた




「んぁ… っ‥……!」



その瞬間、微かな声とともにテイトの身体がぴくんと跳ねる


こんな刺激は初めてだった彼は、身体の奥が疼くような不思議な感覚に戸惑いの色を浮かべながら、思いきり枕を抱いてこらえようとするしかなかった




「…嫌か‥? テイト……」



ミカゲの切なげな声が聞こえてきた瞬間、テイトはハッとしたように枕の下から顔を覗かせ、無言ながらにふるふると首を横に振ってみせる


その返事に安心したようで、ミカゲは柔らかく微笑むと そのまま胸から下腹部の方へと下を這わせ、テイトのズボンのホックを外そうとする


この頃には、肌に触れるミカゲの髪や吐息のくすぐったさ、時折カチャリ、と鳴る手枷の音にさえ、テイトは心地よさを感じ始めていた
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ