ヒカリモドキ

□2 ヒカリさがし
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そしてあの後私はAさんからある1人の
人のいる所を教えてもらった。
その人はまだとても若くて私よりもほんの
3,4才上の男の人らしい。
その人はとにかく人の心を癒す天才で、
どんなに心が病んでしまった人もその人の所
に行けば元気になるらしかった。
でも、私は言った。
”私は決して精神がおかしくなったわけじゃない!そこは精神病を扱う「病院」なのだろう!!”と。
しかしAさんはそれは違う と言った。
その人のいる所は病院なのではなく、
あくまで「やすらぎの場」としているだけ
なんだと。

私は少し迷った。
だってもしそこがAさんの言っている
「やすらぎの場」ではなく「精神病」
の「病院」であったとしたら…
もし誰かにそんな所に行っているところを
見られたら… もう終わりだ。
けれどその心配はないとAさんは言った。
そうやらその人がいる所は山の奥深い
森の中なんだと言った。

そこで私は決心した。
その人に会おう、と。
そして、
本当の「光」を手に入れるんだ、と。
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