裏会

□夢物語
1ページ/6ページ

─最近、俺は
  妙な夢を見る─


今夜も家業の仕事を終えて、良守は家に帰り着いた。
黒装束を脱ぎ捨てて、シャワーで汗を流したら、パジャマ代わりのジャージとトレーナーを着て自室に戻る。

ここまでは毎夜のコト…

『うー…疲れた…。』

今夜も妖退治に全力を注ぎ込んだ俺は、もう眠くて仕方なかった。

バフンと布団に倒れ込み、仰向けになって目を閉じる。

全身が鈍く痺れたような感覚がして、そのまま心地良い睡魔がやって来た。

寝入り端の、とろとろふわふわした感覚から、深い眠りに堕ちる直前だった。

─ん?なんか違和感が…

誰かが身体を撫でている気がして、良守は薄く目を開けた。

─誰かいる?
てか…どこ触ってんの!?

下半身を中心にさわさわと撫でられている。
まあその…股間を…。

─俺が最近、毎夜見ている妙なエロ夢

スルスルとジャージと下着を脱がされて、半勃ちのモノをふにふにと触っている。

なぜ夢だと思うのか…。
それは、それをしているのが…


─コイツ、マジかよ…

俺が長年、片思いしている愛しい人だから─

コイツは毎夜、俺の部屋に忍んで来て、俺の身体を触ったり抱きついたりしているのだが、今夜みたいに股間を触るのは初めてだ。

─慣れてきたのか?
日々大胆になっていく。

『ああ…すごい…。』

すっかりビンビンに勃ち上がったモノを、ゆっくりと手で扱きながらうっとりと呟いた彼女は、さっきまで聞いていたピンと張ったキツい声ではなく、とろけたような甘い声。

─コイツ、俺が起きてんのも気付かずに…。
いったい何する気だよ。

大好きな人に扱かれているのだから、当然、早くもイキそうだ。

(ヤバい〜。最近出してないから溜まってんのに…)

モノの先端から先走りの蜜が溢れてきた。
彼女はそれを指で突つき、なにやら楽しげに呟いている。

『ふふ…なんか出てきた。』

そして、それを躊躇いもなく舐め取った。

…オイオイ、嘘だろ!?

そのまま彼女の舌はサオを下から上まで舐め上げた。
それからシコシコと扱きながら、根元の袋にも舌が這う。

『ぅ…っは…。』

あまりに気持ちよくて、思わず声を出してしまった。
一瞬、ヤバい…と焦ったが、どうやら大丈夫らしい。

『ふふ、良守…気持ちイイ…?』

陶酔したような彼女の声が
耳に入り、俺はホッと胸をなで下ろした。

その間も彼女の攻撃はおさまらない。
今度はパクッとモノをくわえ込み、舌を絡ませながらしゃぶりだした。

ただでさえ溜まっているのに、こんなコトされたら堪らない。

『っは、あ…ッイ…』

良守の腰がユラユラと揺れだし、息遣いも荒くなる。
止まらない喘ぎを漏らしながら、モノに与えられ続けている、愛しい人からの甘い刺激に、身体中を官能が支配し始めた。

(も…限界っ…でるっ!!)

ビクビクと下肢を震わせ、悦楽の涙がこぼれ出す。

『…あっ、っく…!!』

とうとうモノが吐精を始めた。

彼女の口の中で…。

『んっ…んんー…』

しばらくヌイてなかったから、きっと濃いし、いつもより大量に出ている精液が、彼女の口にいっぱい吐き出されているのだが…

(ちょっ…コイツっ…!!信じらんねぇ…!!)

それを彼女は零すことなく全てコクコクと嚥下しているのだ。

『っふ…はぁっ、はぁ…』

全て出し切ったモノは、硬度を衰えさせ…るワケない。

『あは…まだ勃ってる…。良守は欲張りさんだねぇ…。』

若さ故か、一度の放出では満足していないモノは、また彼女の手の中で硬度を上げていた。

彼女は再び、躊躇いもなくモノを愛撫し始めて、何度も何度も彼女の手の中に欲望の熱を放出させられた。

やがて朝陽が上る頃には、断続的に与えられた悦楽に、いつの間にか気を失った良守だけが、部屋に残されていたのだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ