裏会
□夢物語
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─最近、俺は
妙な夢を見る─
今夜も家業の仕事を終えて、良守は家に帰り着いた。
黒装束を脱ぎ捨てて、シャワーで汗を流したら、パジャマ代わりのジャージとトレーナーを着て自室に戻る。
ここまでは毎夜のコト…
『うー…疲れた…。』
今夜も妖退治に全力を注ぎ込んだ俺は、もう眠くて仕方なかった。
バフンと布団に倒れ込み、仰向けになって目を閉じる。
全身が鈍く痺れたような感覚がして、そのまま心地良い睡魔がやって来た。
寝入り端の、とろとろふわふわした感覚から、深い眠りに堕ちる直前だった。
─ん?なんか違和感が…
誰かが身体を撫でている気がして、良守は薄く目を開けた。
─誰かいる?
てか…どこ触ってんの!?
下半身を中心にさわさわと撫でられている。
まあその…股間を…。
─俺が最近、毎夜見ている妙なエロ夢
スルスルとジャージと下着を脱がされて、半勃ちのモノをふにふにと触っている。
なぜ夢だと思うのか…。
それは、それをしているのが…
─コイツ、マジかよ…
俺が長年、片思いしている愛しい人だから─
コイツは毎夜、俺の部屋に忍んで来て、俺の身体を触ったり抱きついたりしているのだが、今夜みたいに股間を触るのは初めてだ。
─慣れてきたのか?
日々大胆になっていく。
『ああ…すごい…。』
すっかりビンビンに勃ち上がったモノを、ゆっくりと手で扱きながらうっとりと呟いた彼女は、さっきまで聞いていたピンと張ったキツい声ではなく、とろけたような甘い声。
─コイツ、俺が起きてんのも気付かずに…。
いったい何する気だよ。
大好きな人に扱かれているのだから、当然、早くもイキそうだ。
(ヤバい〜。最近出してないから溜まってんのに…)
モノの先端から先走りの蜜が溢れてきた。
彼女はそれを指で突つき、なにやら楽しげに呟いている。
『ふふ…なんか出てきた。』
そして、それを躊躇いもなく舐め取った。
…オイオイ、嘘だろ!?
そのまま彼女の舌はサオを下から上まで舐め上げた。
それからシコシコと扱きながら、根元の袋にも舌が這う。
『ぅ…っは…。』
あまりに気持ちよくて、思わず声を出してしまった。
一瞬、ヤバい…と焦ったが、どうやら大丈夫らしい。
『ふふ、良守…気持ちイイ…?』
陶酔したような彼女の声が
耳に入り、俺はホッと胸をなで下ろした。
その間も彼女の攻撃はおさまらない。
今度はパクッとモノをくわえ込み、舌を絡ませながらしゃぶりだした。
ただでさえ溜まっているのに、こんなコトされたら堪らない。
『っは、あ…ッイ…』
良守の腰がユラユラと揺れだし、息遣いも荒くなる。
止まらない喘ぎを漏らしながら、モノに与えられ続けている、愛しい人からの甘い刺激に、身体中を官能が支配し始めた。
(も…限界っ…でるっ!!)
ビクビクと下肢を震わせ、悦楽の涙がこぼれ出す。
『…あっ、っく…!!』
とうとうモノが吐精を始めた。
彼女の口の中で…。
『んっ…んんー…』
しばらくヌイてなかったから、きっと濃いし、いつもより大量に出ている精液が、彼女の口にいっぱい吐き出されているのだが…
(ちょっ…コイツっ…!!信じらんねぇ…!!)
それを彼女は零すことなく全てコクコクと嚥下しているのだ。
『っふ…はぁっ、はぁ…』
全て出し切ったモノは、硬度を衰えさせ…るワケない。
『あは…まだ勃ってる…。良守は欲張りさんだねぇ…。』
若さ故か、一度の放出では満足していないモノは、また彼女の手の中で硬度を上げていた。
彼女は再び、躊躇いもなくモノを愛撫し始めて、何度も何度も彼女の手の中に欲望の熱を放出させられた。
やがて朝陽が上る頃には、断続的に与えられた悦楽に、いつの間にか気を失った良守だけが、部屋に残されていたのだった。