裏会
□文化祭
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『愛してる…。』
生まれたままの姿で、ギュウっと抱き締め合った2人は、荒い呼吸と騒がしい鼓動を宥めながら愛を囁き合っていた。
『愛してるよ、時音。』
柔らかに触れ合った唇からは、熱い吐息と甘い言葉…。
『ん…知ってるよ。』
チュッ、チュッと啄みながら、囁き合うこの時間は、ひたすら優しくて幸せになる。
『ふふ…、ハァー…今日もめちゃくちゃ気持ち良かった…。』
嬉しそうに呟いた良守は、ゆっくりと腰を引いた。
『あん…//』
ズルリとモノが抜けた後、中から流れ出した精液の感触に、思わず甘い声が出て赤面した。
『は…かわい…。』
時音の横で肩肘をついて、それを拭きながら良守は何度も優しいキスをした。
額に、頬に、唇に。
首筋にも吸い付いて、所々に跡をつけた。
『やっ//見えるトコにしないでぇ…。』
いつもそう言ってるのに、コイツは聞いてなんかくれない。
『髪下ろしとけば見えないよ。』
いつもこうやって言い訳して、いっぱい跡を付けてくる。
『時音は俺のんなんだ…っていうシルシなんだよ?』
『ズルいよ…///』
そんなにニッコリと綺麗な笑顔を向けられたら、文句なんてもう
言えないじゃない。
『でも…嬉しい。愛してる、良守。』
小さくボソッと呟いたら、カッと良守の体温が上がったのが分かった。
『もーお前…今日は可愛すぎだぞ?』
ニッコリと破顔した良守は、また時音を組敷いた。
『ちょ//良守、また…?』
『また。つかお前、煽りすぎ。』
クチュっと入り口に熱い塊が押し当てられる。
『あん//別に…煽ってなんか…』
そんなつもりないんですけど?
ああ、でも。
欲情に溢れた良守は色っぽくてゾクゾクする。
いつの間に、コイツはこんなに大人びたような顔付きを覚えたんだろう。
『ね、入れてもイイ?』
チュプチュプと音を立てて、良守は焦らすように亀頭だけを出し入れする。
『あっ//ん…い、イジワル…しないで…。』
入り口だけを刺激され、中がヒクヒクと物欲しげにぜん動を始めた。
『入れてって言えよ…。奥まで入れてって、いっぱい突いて、かき回してってオネダリしろよ。』
ウリウリとモノを擦り付けながら、ユルユルと腰を動かす良守を、時音は涙目でキッと睨み上げる。
『やっ…ん…もっ…バカぁっ!!この…///変態っ!!』
ポロッと零れた涙に、
良守はペロリと舌で掬い舐める。
『変態な俺も愛してよ』
グイッとモノが突き入れられる。
『ひぁっ…!!』
『イイ?ほら、奥まで突いてって言えよ。』
まだ半分ほどしか入ってないが、入り口いっぱいに開かれたその質量に、ゾクゾクと背中が粟立って快感に変わる。
『んぅー…良守の…バカぁー…。』
恥ずかしさと快感が綯い交ぜになって、とめどない涙はポロポロと横にこぼれ落ちていく。
『あは、可愛い。時音は何やってても可愛いねぇ。』
あまりに可愛い泣き顔を、もっと見ていたいけど…。
あんまりやりすぎると後が怖い…。
(それにもう、俺も限界だし〜…)
ギュウッと時音を抱き締めて、甘い囁きを落とす。
『時音…奥まで入れてもイイ?』
『………ん//』
ほら。俺がこうやって言ってやれば、コイツは素直に頷くんだ。
自分からシテほしいことが言えない時音は、結局、良守に言わされていると理由付けないと何にも出来ない。
『いっぱい突いて、掻き回してもイイ?』
聞いとかないと後で文句言われるから、ちゃんと確認したのに…。
『……もうっ//いちいち聞かないでっ//アンタしつこいのよっ、この変態っ!!』
『なっ…お前なぁ…。』
コイツ…。
今のはちょっとカチンときたぞ?
ムゥっとした気配を敏感に察知した時音は、ハッと気付いて焦った。
『あ…//や…ごめんなさい…良…んぅーっ!!』
…が、すでに遅い。
『んぁっ…はふぅ…//』
あっという間に唇をふさがれ、腰が抜けるほどの激しいキスをされてクッタリとオチた。
『あは…、変態変態って…言ってくれんじゃん、時音。』
耳元で、悪魔のような甘く冷酷な囁きが始まり、時音はゾクゾクと悪寒が走る。
『あ…いや…ごめんなさい…。』
『誰のお陰でこんな変態になったと思ってんだよ?』
『良守…お願い…謝るから…。』
『ふふっ。まぁ、いいけど?』
ククッと口角が上がって、悪魔の笑みが広がっていく。
ああ…。もうダメだ…。
こうなった良守には…
もうなにを言っても…
無駄。
『じゃあ変態に相応しいエッチをしてやろうな?』
ああ…壊される…。
『ああ、そうだ。さっきは抜かずの3発だったから、今度は5発に挑戦してみる?』
『…………。』
極上の笑顔で、最強に阿呆な発言をする良守に、時音はされるがままになっていくのだった。
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