裏会
□惑いの月
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『ふふっ…』
あまりに頼りなげな声だったので、時音は思わず吹き出してしまった。
それを聞くなりガバッと起き上がった良守は、たいそう憮然と顔をしかめて横を向いた。
『わっ笑うなっ//』
『ふふっ。ごめん…だって、良守があんまり可愛いから…。』
時音も起き上がって、可笑しそうに笑みながら、不機嫌を露わにする良守の唇にチュッと小さなキスを送った。
それから時音は枕元にあったティッシュで精液を拭いて、キレイになったところで良守の膝に跨った。
『も、やだ…俺…自信なくすわ…。』
速攻でイクわ
時音に笑われるわ
おまけに時音にキレイに拭いてもらって…。
男として、いいのかこれで!?とか思ったりすると、情けなくなってきた。
『なんでヘコむかなぁ。可愛かったよ?アタシの手、気持ちよかったんでしょ?』
優しく言ってくれるのは嬉しいが、言い方は小さな子供に言うような口調だった。
『お前にとったら、俺はいつまでもガキのまんまなのかよ…』
『馬鹿だねぇ、アンタは。アタシはガキ相手に欲情はしない。』
ニッと妖しく笑む時音は、そう言って良守に唇を寄せた。
『ま…馬鹿は馬鹿のまんまだけど。』
『なっ…』
『でも、バカな子ほど可愛いってゆうしね。』
良守の首に腕を回して、チュッ、チュッと吸い付いてくる柔らかい唇の感触が、また良守の欲望を煽り立てた。
『あ、おっきくなった…。ねぇ…続き…しよ?』
再びはじまる深い口付けは、淫らに音を立てながら、全身を痺れさせていった。
『んーヤバい…。キスだけでイキそう…。』
『ふふっ。ねぇ、これ舐めてイイ?』
さわさわとモノを撫でる時音の手を、良守はグッと掴んで止めてしまった。
『……ダメ。一瞬でイク自信あるから//』
『あは、可愛い。じゃあ舐めてあげる〜』
言うなり身体をずらした時音は、モノを握って顔を近づけた。
『わっ、ちょ、ダメだって…んっ…ああっ…』
敏感な先端から溢れていた蜜を、時音の舌がチョンと突ついた瞬間…
『くっ、んんっ…!!』
ビシュッと勢い良く白い液が吹き出した。
『ぷぁっ…』
ビュルビュルと大量に噴き出す熱を、時音は一瞬驚いたものの、口を開けたまま受け入れる。
『はっ、はぁっ、はぁっ…もー…やだ…。』
ギュッと目を閉じ、涙を滲ませて吐精しきった良守は、虚ろに開いた瞳から、ポロポロと滴を零して呟いた
ホントに一瞬でイッてしまった…。
チョンて…チョンってされただけで…
再び湧き上がる羞恥が全身を火照らせ、行き場の無いこの感情が涙に変わって流れ出した。
ぼやける視界で下を見たら、自分が出したもので汚されている愛しい人が、大きな瞳で見上げて首を傾げている。
いつも凛と清らかな美しい人は、自分の欲望で汚されていた。
それがなんだか、物凄く悪いコトをしている気分になった。
『ごめ…時音…汚しちゃった…。』
せめてティッシュで顔を拭いてやろうと、手にしてみれば…
時音は口の中に出た精液をコクンと飲み下してニッコリと微笑んだ。
『ふふ〜。甘…。』
『おまっ//汚いのにっ…、腹壊すぞっ!?』
もーホント勘弁してほしい。
コイツ、どこまでエロいんだ…。
爆発しそうな羞恥を吹き上げ、それを紛らわすかのように、ぶっきらぼうに言いながら、時音の顔を拭いた。
『っぷ…。汚くないよ?良守の中から出てきたものなんだから…。』
時音は可愛く瞳をきょろんとさせて、小首を傾げて可笑しそうに笑う。
『ね、それより良守…。泣くほど気持ち良かったの?』
涙の跡に唇を這わせ、まだまだ甘く囁いてくる時音に、
良守は大きな大きな溜息を吐いた。
なんでコイツはこんな余裕なんだ?
俺は泣かされっぱなしだというのに…
『はー、もー…お前は…。』
─泣かせてやる。
今度は時音の泣き声を聞いてやる。
プチンと何かがキレる音がした。
『きゃ…な、なに?』
ガバッと時音を組敷いて、まだまだ元気な熱棒を、膣口に当ててグリグリと先端をこすりつけた。
『あっ、やんっ…』
既にヌレヌレのそこは、モノが擦れる度にクチュクチュといやらしい音を立てていた。
そしてプチっと膨らんだ花芽に触れた途端、ビクンと時音の身体が跳ね上がった。
『いやぁっ…!!』
腰が浮くほどの鋭い痺れがそこに走り、一瞬おかしくなりそうだった。
『お、ココ?ああ、このクリクリしたヤツ?』
そんな可愛い彼女の反応を、良守は見逃すはずもなく、しつこいぐらいにソコばかり指で集中攻撃を始めた。
『やっ、あぁぁっ…やめ…いやぁーっ!!』
甲高い嬌声をあげ、ビクビクと身体が痙攣した時音は、シーツをギュッと握り締め、イヤイヤと頭を振りながら達していく。
『んんっ…んっ…はっ、はぁっ、はぁっ…』
『ああ、イッちゃった?すげーエロい顔してるね…。』
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