裏会
□惑いの月
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真上から彼に見下ろされている。
優しく髪を撫で梳く指が気持ちいい。
時音は、うっとりしながら余韻に浸っていた。
『可愛い…、大好き…時音…。』
荒い呼吸が落ち着くまで、良守は甘く囁きながら、優しいキスを降らせていた。
『時音…もー入れてもイイ?』
『………ん//いいよ』
グッと押し入ってくる熱い塊が、時音の中を侵していく。
『んっ…おっき…良、良…スゴい…』
『っは…せま…。時音、痛くない?』
『ん…』
大きなモノが、入り口をいっぱいに広げて、狭い内壁を押し広げながら、ズブズブと中を侵していく。
『あー…気持ちい…。
時音ん中に入ってるなんて…嘘みたい…。』
時音の腰横に手を突いて、モノが前後に動き出す。
すると時音が小さく声を上げた。
『いっ…』
『え、痛い!?』
『い…たくない…大丈夫…』
時音はフルフルと頭を振って否定しているが、眉間の皺がとても大丈夫そうには見えない。
ヤレヤレと息をついた良守は、腰の動きを止めて時音を抱き締めた。
『お前…無理すんな。
痛いんだろ?』
耳元に優しげに囁かれる良守の声に、時音はカァッと耳朶が赤くなった。
『痛くないっ!!』
ムキになって、がうっと言い返したら、ズンとモノが突き入れられる。
『いっ…!!』
切れたような鋭い痛みがピリッと走ってビクッと腰が浮いてしまった。
『ほら、痛いんだろ?
もう抜くか?』
『いやっ!!』
即答で否定した時音は、ぎゅっと良守にしがみつく。
『やだよ…。だって、せっかく良守と繋がれたのに…。』
泣きそうな顔で時音が見上げてくるが、良守も困り顔しか出来ない。
『そりゃ…俺だってそうだけどさぁ…』
でも痛がってんのに続けていいのかな…。
良守の顔に、迷いがありありと浮かび上がった。
『うーん…』
中のモノが内壁にヒクヒクと刺激されて、もどかしい快感が走っている。
『う…。ごめん…ごめんな、時音。』
ぎゅっと時音を抱き締めたまま、ユルユルとゆっくり腰を動かしてみる。
『っん、ん…いいから…して…。』
背中にギリギリと時音の爪が刺さる感触がした。
だが、そのうち中から蜜が溢れ出し、グチュグチュと水音が上がりだし、モノが潤滑に動き出す。
『あっ、あん…良…』
中をいっぱいに満たしているモノが、感じるところをズリズリと擦り、時音の喘ぎも甘く柔らかになってきた。
『あん…良守…そこ、イイ…』
『あ、気持ちい?ここ?こう?』
よがるところをグリグリと擦りながら腰を動かすと、中から更に、トロトロと蜜が溢れ出した。
『あっ、やんっ…んっ、良、良…気持ちい…』
綺麗な声が快感に冒されて恐ろしいほどイヤラシい声に変わっていく。
『あ…ヤバ…時音、俺…も、イキそー…』
少し体を離して布団に手をつき、グウッと奥にモノを押し付ける。
『やあん…っ…深い…』
『ねぇココに…いっぱい出してもいい?』
こね回すように腰がグラインドすると、中がヒクヒクと痙攣しだした。
『あぁああ…だめ…それ…イク、んんー…』
時音の腰が淫らに動くほどの強い痺れが全身に走る。
『あっ、はっ…すげ…イクっ、時音っ…時音っ…!!』
優しく…とか。
ゆっくり…とか。
痛がらないように気遣いしてた理性が、スパーンと音を立てて壊れていくのを感じた。
腰の動きが早くなり
小刻みに、深く、強く、突き入れる。
『あっあっ、スゴっ、良っ…いやぁーっ…!!』
時音の嬌声が悲鳴のように高くなって、それがますます欲情を煽り立てて狂わせていく。
『はっ、はぁっ、イッ…イクっ…もっ、でるっ!!』
グチュグチュと粘膜質な音と、パンパンと激しく腰を叩きつける音は、早く早くなっていく。
『あっ、ああっ…良っ…きて…いっぱい、出してっ…!!』
『イクっ…んっ、んんっ!!……っく…』
強く腰を押し付けた良守が、ブルッと震えたかと思ったら、中に熱い精液が放出されているのを感じた。
『んっ…んんっ…』
全部出し切るまで腰をビクビクと押し付け、奥にいっぱい射精されていく。
『っは、はぁっ…すげ…きもちい…』
(ああ…。キレイな男だなぁ…)
快感にゆがむ顔は妙な色気が溢れていて
溢れる欲情から、パタパタと流れ落ちる汗が、キラキラ光ってすごく綺麗…。
『はー…も…幸せぇー…。』
間延びした呑気な声で、良守はそう呟いて、パターンと時音に体重を預けて倒れ込んだ。
『ふふっ。良守、気持ち良かった?』
『そりゃあもう…。時音は?』
『んふ…。アタシもー…』
クスクス笑い合いながら、また優しく唇を合わせていく。
『あ…良守…また…おっきくなった?』
『ん//ごめん。時音ん中…スゲーきもちいーから…』
ユル…と腰が動き出す。
さっきみたいな痛みはなく、快感だけがゾクゾクと身体を震わせた。
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