エヴァ

□rightly
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今何してる?
それだけメールを打つだけだっていうのに、ケータイを持つ手が震える。


それだけ?って思われたりしないかな?

別に教える義理なんてないって言われるのが怖いから?



何て私は臆病なんだろう‥




そして折角打ち終わったというのに、送らず保存メールのフォルダに入れてケータイを閉じてしまった、自分自身に溜め息をついた。



たったの一行
文字を打つのに震えて
結局送らず仕舞いだなんてね







「誰にメールしようとしてたんだい?」



あるはずのない声に肩が跳ねる。
声がする方に振り向けば





「カヲル君‥!」

「君が僕を求めてる様な気がして」


━━つい来てしまったよ。




そう言って目を細め、口許には優しい笑みを浮かべると同時にその暖かい両腕に包み込まれた。



「僕は決して君だけは何があっても、拒絶したりしないよ‥」






だってこんなにも
君を愛しているんだから

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