天使サマに祈りを。神サマに文句を。

□第二話 カフェと出会いと
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じゃあ、あれか。ウイングさんか。多分いきなり殺される事はないだろうし、人当たり良さそうだから仲良くなるのも比較的簡単だろう。今から天空闘技場行って――って……。

今、6年前だよ!!

第一、たとえ原作開始時だとしても天空闘技場にウイングさんがいるとは限らないし。確か、ズシの修行のために来てたんだよね。どうせならヒソヒソに教えて貰いたいよなぁー夢小説的な展開だったら。……ダメだ。今の私じゃ興味も持たれず瞬殺されるのがオチだ。……それもいいかもなんて思ってないからね!?

ビスケさんは……何となくさん付けしちゃうな。一般人に毛が生えた程度の私に修行つけてくれるとも考えられないな。つか、ウイングさん同様ビスケさんがどこにいるかなんて私にわかるはずもない。
……とまぁ、色々考えていたのがいけなかったんだよね?

ふっ……解ってましたよ?誰だって――

大都会の街中……ショーウィンドーの前で叫べば変な目で見られるし、更に頭抱えて唸ってたら100%変態かアタマのヤバい人扱いされるって事はな!

うっわ恥ずかしい!しにたい!
顔が熱くなって、耳まで赤くなるのが自分でもよくわかった。そして私は、逃げるようにダッシュでそこを後にした。Bダッシュ!


……「彼」に見られていたとも知らず。



「……変なコだなぁ◆」




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