僕だけの場所

□―好きだなんて、言わせない―
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斉藤ともっと一緒に居たい…

もっと…
素直に話してみたい…

…でも、それはきっと無理だから…


斉「…なんか、楽しい事しませんか?」
美「…例えば…?」
興味ない振りをして実は期待する…
…カッコ悪い…

…別に、そんな事…

最初から解ってるくせに…

斉藤は訳の解らない俺を余所に、自分の制服の上着で俺の両腕の自由を奪った…

美「…斉藤…何のつもりだ…?」

斉「だから、今言ったじゃないっすか?楽しい事するって…しかも今教室誰もいないんすよ…?俺ら以外…。」
美「…だからって、それに今居なくても誰か戻って来るかもしれない…」

斉「…つまり、こうすればいいんすよね?」

斉藤は自由を奪われた俺の側を離れ、教室のドアに鍵を掛けた…

美「…何のつもりか知らない…いいから、コレを外せ…」
斉「…ダメっすよ、だって鴇さんきっと暴れるか?もしくは逃げ出すかもしれないっすからね…?」
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