僕だけの場所
□嘘
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久「今日、コウさんトコでバイトあるから…」
時「…はぁッ!?マジかよモグリんとこ行っちまうのか!?久保ちゃん〜ッ…」
今日…やっと二人っきりになれるかと思って、期待してたのにな…
久「はいはい、すぐ帰って来るんだからそんな表情(カオ)しないの…」
時「…マジだな?」
久「…うん…そーね…。」
俺だって、ヤり方なんてサッパリ分かんねーケド…
でも、好きだからさ?…久保ちゃんの事…。
ギュッウ―
時「なぁ…〃久保ちゃん?」
久「ん…?珍しいね…時任からなんて、でも今はまだダメだよ…」
行かないで…
頼むから…
時「…今日くらい…」
今日…くら…い…甘えてもいいよな…?
久「ん…?」
時「あぁーッ!なんでもね…よ。」
駄目だわ…俺
素直になれね…
久「んじゃ、行ってくるカラ…寝るんだったらちゃんとベットで寝なさいよ…?」
時「行ってらっしゃい、久保ちゃん…。」
久「…うん。」
―バタン―
残された俺だけの部屋には久保ちゃんが閉めたドアの音が、やけに大きく響いた気がして…
時「…早く帰って来る…カラ…」
…久保ちゃんがさっき言ってた事を信じるように、
まるで、おまじないみたいに…
…そっと…
…そっと呟いた…