僕だけの場所

□―好きだなんて、言わせない―
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―金曜日の午後―
掃除のあと片付けも終り中条さんは彼女との約束があるらしく、俺と斉藤の2人で誰もいない教室で…

何もしていないか…?

斉「鴇さん…俺…」
教室のカーテンから零れ落ちてくる夕焼けの日差しが眩しく…

美「ぐあっくしょんっ…」

斉「…っ!?今の何すかーッ!?」

美「…別に…ただのくしゃみだから…。」

はあー、いちいちめんどくさい奴だな…

斉「あーッ!今絶対に俺の事めんどくさいと思ったっすよね…!?」

美「…別に…思ってないけど…?」

斉「…何言ってんすか?顔に書いてあるんすからね?」

美「………。」

誰もいない…
ただの、教室…

慣れない高校生活…

素直になれない俺の本当の気持ち…
俺は…
本当は…
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