恋の焦点
□1話 小豆恋愛T
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春。入学。
私、平石小豆。15歳。
…やっぱ自分のこと『私』って言うの慣れてないわ。
って訳で一人称は『小豆』なのでよろしく!
さて、桜が舞いすぎて桃色がかった白色で埋め尽くされた道を歩く小豆は、
なんと今日から高校生!
辛い辛い受験戦争から勝ち上がって、念願の高校に合格できた名誉の象徴!
かと思いきや…小豆はすでに中学受験で頑張った人なので、
皆さんのような大健闘を今年は味わってません。
楽っちゃ楽だったんだけど、なんかね。
ちょっとつまんないじゃん?面白みってもんが足んないよ。
まあここは私立校だから、そういう奴らがゴロゴロいるんだけども。
でもね、そんな中でも小豆の楽しみはあるんだよ。
そりゃあクラスの4分の1くらい?は頑張って受験して入った人たちがいるってもんで、
こりゃ早速友達作りに励まない手はないって訳よ。
結局何が言いたいかっていうと、小豆はとにかく社交的なんだよってこと。
これは実はこの物語において割と重要なことだよ!
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