恋の焦点
□5話 小豆恋愛V
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『へえー、別所って恋愛したことないんだ』
別所と二舞が幼馴染で親友だということが最近判明し、
小豆は今、二舞に別所の恋愛遍歴とか色々と訊いてるところ。
「正確には告白したこともされたこともない、なんだけど」
すると驚き。
別所は恋愛とは無縁なやつだと言うんだよ!
まあ、割に合ってるっちゃそうだけど…。
「でもお前が渚(別所の下の名前/なぎさ)を好きとは、以外だな」
『えー?そう?』
「うん。もしあいつに告白するんだとしたら、小豆があいつにとっての初めてだな」
『あは、やったー!』
でも小豆だってちゃんと分かってる。
まだ告白する時期じゃない。
あまりにも突然の恋だったから、別所のこと何も知らないんだ。
もっと、よく知りたい。
「渚の誕生日、血液型、恋愛遍歴、次は何が知りたい?」
『んーとね…』
まだまだ知らない、別所のこと。
一番大切なのは…
『…性格』
「えっ?」
それがまだつかめない。
裏があるようには見えないけど、なんかね。
なんとなく軽そうというか、物事を深く考えなさそう。
勝手なイメージ付けちゃって悪いけど。
「性格なんて、あいつ見てりゃ分かるだろ?」
『でも…』
「あいつは裏表ないから」
『そ、それは』
それは分かってるけど…
『あのさ、ちょっと協力してもらっていい?』
「ん?」
よし、小豆は戦う。
『今週末、練習試合あるじゃん』
「あー、あるね」
『その時に…』
「 」
『 』
※ヒソヒソ話をしております。
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