DFF・学園

□炎の芋煮バトル!
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 肌寒い風が吹き始め、この頃の晴天の空を人はこう呼ぶ。

 『秋の空』。

 山々は紅葉し、実りの秋を迎える。

 そして人はそれぞれ、"自分の秋"を主張する。


バッツ
「ん〜〜〜〜食欲の〜〜〜〜秋だぁぁぁぁぁ!!!!」


 昼休みを告げるチャイムと同時にバッツが叫ぶ。

 すぐ前の席に居たスコールが飛び上がる程にビックリした。

 心臓がバクバクと大きな音を立てている。

 人は死ぬまでに鼓動する心臓の回数が決まっているとかいないとか。

 スコールがバッツを怒鳴り付けようと振り返るも、既にバッツは購買に猛ダッシュしていた。

 数分後、しょぼくれたバッツがパンを二つとても大切そうに抱えながら帰ってきた。


バッツ
「これしか…買えなかった…」


 瞳を目一杯潤ませ、スコールに訴える。が、スコールは間髪入れずにバッツを持っていた教科書でぶったたいた。


バッツ
「なにすんだよ!俺なんかした?!」

スコール
「煩い」


 この季節になると訪れるこのやり取り。

 教室中、苦笑や笑いが巻き起こる。

 そんな中、教室に戻って来たウォーリアから全校集会があるから集まれと告げられる。

 体育館に集まる全校生。一体、なんの話だろう?

 相変わらず校長は姿を見せない。否、見せられない。

 全校生、校長の姿を一度は見るが、たいていはその姿の恐ろしさから「もう見たくない」という声が続出。

 校長の話は全て教頭のコスモスが代弁するのだ。


コスモス
「皆さん、季節は秋を迎えました。一度勉強から頭を離し、秋らしい行事を行いたいと思います」


 暗闇の雲――ダークネスが段に上がる。

 この瞬間、バッツの頭の中に最高の行事が過ぎった。


ダークネス
「家庭科から食の文化を学ぶ行事を行う。日時は――」


 バッツの頭の中は食でいっぱいだ。

 バッツの脳内は今、
『食食食食食食食食チョコボ食食食食食食食食食食食食食食ティーダ食食食食…』
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