不思議のダンジョン?!

□救助隊
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ティーダ
「んー…」


 ティーダが大きく伸びをして起きる。

 昨日の混乱が嘘かのようにぐっすり眠れた。

 ふと隣を見ると、バッツがゴロゴロとまだ寝ている。

 どうやらまだこの"夢"は覚めて居ないようだ。

 自分達を助けてくれたポケモンのエナ。彼女に世話になる為着いてきた場所は、救助基地。

 とは言え、普通に生活出来るスペースとして完備されている。

 リビングではエイパムが忙しなく朝食の準備をしている。


ティーダ
「おはようエータ」

エータ
「おはよう!」


 挨拶をしたら、にっこりと笑みを見せ返してくる。

ティーダ
「エナはまだ寝てるのか?」

エータ
「もう起きて居ないよ」

ティーダ
「出掛けたッスか?」

エータ
「うん。たぶん広場に居ると思う」

ティーダ
「広場に?」

エータ
「うん。昨日居た場所。あそこにね、ナマズンさんが居るんだ。きっとエナはナマズンさんのところだよ」

ティーダ
「ふーん…、エナはエナで忙しいんスね」


 そうこうしている間に、朝食の準備が整った。

 幼い子供とは思えない程手際がよい。まるでルーネスのようだ。

 寝ているバッツをエータはたたき起こして朝食の席につく。

 バッツはまだ眠そうだ。


ティーダ
「バッツ、オレ達これからどうするッスか?」


 行く当ても無く、仲間の消息も分からない。

 右も左も分からない世界で闇雲に動き回っても状況が悪化するだけだ。


バッツ
「どうもこうも…なんの情報も無いからなぁ」


 二人がうーんと唸る。


エータ
「ナマズンさんのところに行ってみたら?」

バッツ
「誰?」

エータ
「長老さんだよぉ。おじいちゃんなら何か知ってるかもしれないよ」


 ティーダとバッツが顔を見合わせる。


バッツ
「ま、何もしないでジッとしてても仕方ないしな」

ティーダ
「まずは情報収集ッスね」


 朝食を食べ終えたら、エータの案内で二人は長老であるナマズンのところに行くことになった。
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