不思議のダンジョン?!
□ハガネ山
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チーム・チョコボの朝は
遅い。
エータ
「バッツゥゥ!!いい加減起きなよバッツーー!!!」
今日も朝からエイパムのエータは声を張り上げる。
こんな事を続けていたらエータは見た目に似合わずハスキーボイスになってしまう。
エータ
「バッツゥゥ!?」
クラウド
「起きないなら寝かせておけ」
エータ
「でも、依頼が来てるのに…」
今朝もポストの中に数件の依頼が届いている。
その中には"有力そうな情報"もあるのだ。
クラウド
「この依頼には俺とティーダで向かおう。バッツには、一人でも行けそうな簡単な依頼を置いておけ」
クラウドが「いいよな?」と後ろのティーダに尋ねる。
ティーダは快く承諾する。
エータ
「じゃあ、バッツにはこの小さな森に行ってもらおう」
依頼の手紙に書き置きを添え、机の上にポンと置く。
ティーダ
「気付かなかったらどうする?」
クラウド
「蹴る」
エータ
「行こう?兄ちゃん達」
一行はバッツを置いて救助へ向かった。
* * * * * * * * * *
ティーダ
「――ハガネ山に見知らぬエアームドが傷ついて居ます。だってさ」
クラウド
「エータはハガネ山に行った事はあるのか?」
エータ
「あるよ。エナと一緒に何回も行った」
子供であるエータを連れて行くという事はレベル的に低めという事だろう。
ゴツゴツした岩山の洞窟を進む。
確かに出て来るポケモンはたいした相手ではない。
エータ
「本当はバッツが居たら良かったんだけど、クラウドが居るから大丈夫かな」
クラウド
「それはどういう――」
足音だ。
今まで出て来たポケモン達とは違う足音。
ものすごく硬い物が地面に当たると聞こえる鈍い音。そこに僅かに金属音が混ざっているように聞こえる。