不思議のダンジョン?!

□あやしい森
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ティーダ
「なんだこれ?」


 ティーダはポストを見て首を捻(ひね)った。


エータ
「どうしたの?」


 なかなか来ないティーダを気にしてエイパムのエータが呼びに来て、エータもポストを見て口をあんぐりさせた。

 ポストの中は溢れんばかりの救助依頼の手紙。

 そのいくつかをその場で開ける。


ティーダ
「全部おんなじようなものばっかりだな」

エータ
「本当だ。これも、これも」


 依頼者はそれぞれ違うのだが、場所と内容が似たり寄ったり。

 とにかくこの場所では緊急事態が起きているようだ。



* * * * * * * * *



クラウド
「――この依頼を請(う)けて救助に向かったが、やられて身動きがとれない。とかもあるな」

バッツ
「一体ここで何が起こってるんだ?」

エナ
「狂暴化したポケモン…というには少し違和感がある」

クラウド
「気になるか?」

エナ
「もしかしたらあんた達と同じよそ者かもしれないって思ってね」

ティーダ
「だったら行くしかないだろ。このあやしい森ってとこに」


 バッツとクラウドが頷く。

 するとエナもスッと立ち上がる。


エナ
「あたしも行くわ」

クラウド
「何故だ?」

エナ
「救助依頼が多い。あたしも手伝うって言ってんの」


 エータがそっとティーダに耳打ちする。


エータ
「もし暴れてるポケモンが仲間だったら責任取らなきゃって思ってるんだよ」

ティーダ
「そんな心配…」

エータ
「エナ、一度言ったら聞かないよ。それに、ティーダ達を"仲間"って意識してるんだと思う」


 なるほど、それでは断る理由が見つからない。


ティーダ
「じゃあ、みんなで行くッス」


 その突然の決断にクラウドは目を丸くする。


バッツ
「俺も賛成〜!」


 ティーダとバッツはお互いにニッと笑う。

 一行は依頼先へと向かう事にした。
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