不思議のダンジョン?!

□ほのおの山
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 雷鳴の山を降りたティーダ達は、ガーランドに集まった仲間と基地を案内する為に一度街へと戻って来た。

 ライコウの情報もナマズンから聞きたい。

 広場に着いた時だった。


エータ
「エナ〜!バッツ〜!ティーダ〜!」


 ティーダ達の元にエイパムのエータが走り寄って来る。


エータ
「おっ帰り〜!」

エナ
「ただいま」

バッツ
「よ!エータ」

ティーダ
「他のメンバーも戻って来たのか?」


 そのティーダの問いにエータが嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねる。


エータ
「あのね、クラウド達が1人見つけて来たんだよ!」

バッツ
「マジか!こっちも1人見つかったんだ。早速基地に向かおうぜ!」


 足早に基地へと向かうティーダ達。一体誰が見つかったのだろうか?

 基地の前ではクラウドが待っていた。


ティーダ
「クラウド!誰が見つかったんスか?!」

クラウド
「そっちも見つかったんだってな」

バッツ
「おう!このとおり、ガーランドを見つけて来たぜ。そっちは?」


 クラウドが少し目を伏せ、チラリとティーダを見る。


クラウド
「見れば分かる」

ティーダ
「?」


 クラウドがティーダ達を基地の中に何も言わず招き入れる。


バッツ
「も、もしかして死体で…」

クラウド
「安心しろ。そうではない」


 フロアの手前で騒々しい声が聞こえてくる。


???
「なんだよ!酒がねーんじゃ話にならねぇ!」

バッツ
「あれ?この声…」


 隣に居るティーダを見ると、明らかに眉間にシワが寄っている。可愛い顔が台無しだ。


クラウド
「ジェクト、残りのメンバーだ」

ジェクト
「おう!遅かったじゃねーか」

バッツ
「わわっ!」


 姿がみんなポケモンになっているというのは頭では分かっているのだが、中身が分かってからの姿は慣れないものがある。


クラウド
「シザリガーというポケモンらしい」


 合っていると言ったら…まさに、かもしれない。


ジェクト
「あらかたの話はクラウドから聞いたぜ。おうおう、元々ちぃせぇのが更にちいさくなっちまって」

ティーダ
「うるせぇ。あんたが無駄にでかいだけだろ!」

ジェクト
「なんだ。強がりか?泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ」


 ティーダの体がパリパリと放電を開始する。


ジェクト
「お?なんだ、やろうってのか?」

ティーダ
「やってやるよ。吠え面かくなよ」

エナ
「やるなら外でやりな」

ラグナ
「おいおい、良いのかよ?」

皇帝
「放って置け。親子喧嘩に我々が口を出す義理はない」

エナ
「親子のわりには似てないわね」

バッツ
「いや、問題はそこじゃないから」


 ドンガラガッシャーン!と二人は外に飛び出す。タイプ相性ではティーダが有利だが、ジェクトもそうはやられない。


クラウド
「何か情報は上がったのか?」


 親子喧嘩は置いといて、本題に入る。

 クラウド、ラグナ、ティナのチームはジェクトを見つけただけで、これと言った情報は手に入らなかった。

 やはりサンダー、ファイヤー、フリーザーに聞かねばならないようだ。


バッツ
「情報、あったぜ。アブソルがどこで居なくなったかの目星はついた」

ガーランド
「ライコウという存在が上がったな」

バッツ
「そう!それそれ。アブソル達が生きてるかどうかを知りたかったらライコウを訪ねろって言われたな」

エナ
「あたしはナマズンにライコウについて聞いてくる」


 広場へ向かうエナに、エータが「ぼくもー」とついていく。

 少しずつ、情報が明らかになってきた。
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