短編集
□web拍手(2月中旬〜3月中旬)
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2nd拍手用小説
〜バレンタインデー〜
「はい!バレンタインのチョコだよっ!」
「やったっ!3個目ゲット〜♪」
剛と健と私は、小学生からの幼馴染。
今年で中学生も卒業。
健の女子人気にも拍車がかかった様だ。
「あれ・・・」
「俺のは?」
「剛、ごめん・・・。剛の分だけ、家に忘れてきちゃったみたい・・・。」
「はッ!?」
「うちん家に取りにきてくれれば、ほかのチョコも分けてあげるからさぁ!」
「・・・ほんとだな//?」
しまった、と思っても、もう遅い。
ニヤッ、と口元に怪しく笑みを浮かべると、チョコをほおばる健をよそに、そっと呟く。
「チョコよりも、オマエの唇が欲しいんだけど」
「はッ//?」
剛の方を見ると、顔を赤くして俯いている。
「あれ?どうしたの二人とも。顔真っ赤だよ?」
『健には秘密だよ?
私と、剛のこと・・・。』
*