空色涙

□汚れた賞状
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あの時。





宿舎を出る時のお前の言葉・・・





忘れてないから。










あの日・・・



応援席の人たちからは、もう諦めの色が見え始めていた。




3対10で9回裏。


ランナー無しで2アウト。



8番の長野が三振。


9番で俺が盗塁しようとするも、アウト。


再び打順は1番の主将・黒木サンに回る。






「黒木ーッ!絶対終わらせんじゃねーぞォ!」





2番の副部長、飯田さんが叫ぶ。





汗をぬぐいながら、ニッっと微笑みながら頷く黒木さん。





そして・・・。






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