小説

□change
1ページ/16ページ

1.プロローグ
 真夜中、森の中を歩いている少年がいた。その少年は10歳ぐらいで髪は赤、瞳は黒に近い灰色をしていた。身長は135cmと、年の割には少し小さい。少年は、旅人が羽織るような薄暗い色の目立たないマントを羽織っていた。
 馬車一台が通れるくらいの広さの道を、少年は足を引きずるようにして歩いていた。ザッザッという音がすると、ポタポタと赤い滴が落ちていった。赤い滴は、遠くから続いていた。
 少年が息も絶え絶えに歩いていると、ポツポツと雨が降り出した。時間が経つにつれてだんだん雨は激しくなり、しまいには激しすぎて前が見えず、足元の地面が見えるだけになった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ