小説

□game
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 目の前に大きなディスプレイがあり、黒い服を着た女の人が言った。
「はい、目の前のディスプレイに注目してくださいね?今からこのディスプレイにあなたのゲームのパートナーが表示されますから」
 言われてディスプレイを見ていると、一人の男の子の肩から上が表示された。
 見た目は16歳ぐらいでショートの黒髪と黒目を持つ、かっこいいというよりも綺麗な顔をしていた男の子だった。
「しっかりと記憶してくださいね?それでは選ばれた皆さんが無事元の世界へ戻れることを願って」
 瞬きした瞬間、目の前にディスプレイはなく、あるのは長い長い通学路である道路だった。
「…みやび?」
 後ろから母の声がしてはっとした。
「いや…いってきます」
 俺、水沢みやびはそういって家を出た。
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