小説

□game
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 外に出ると空気の冷たさに鳥肌が立った。
 今は11月の半ば、曜日的には火曜日。平日の今日は学校へ行かなくてはならなかった。
 しばらく道路を歩き、右に行ったり左に行ったりした後に、並木道が現れた。道に一列に並べて植えられている木に葉はなく、すべて地面に落ちていた、見ただけで寒さが倍増する。
 そんな中に、一つの影があった。
「おはようみやび」
 声の主は原田こうきで、いつも一緒に学校へ行っている、中学からの友達だった。高校もたまたま一緒で、合格して。勉強は楽しくないが、こうきがいるおかげで学校は楽しく感じていた。
「おはよ」
「なんかすごく眠そうだね、大丈夫?」
「俺はそう思ってないんだけど…体は眠いのかも。家出るときに夢見たいなのみた」
「どんなの?」
 俺はたったさっきみた夢のような話を歩きながらした。
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