私はあなたに本当の恋をした
□久々のデート
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『・・・よし』
朝、不二に起こされて朝食を食べ、部屋に帰って服を着替えた。 今日は女の子らしくカチューシャを頭につけてみた。 色は黄色。
髪を整えていれば部屋に不二が入ってきて、カチューシャを誉めてもらって家を出た。
不二「今日は予定変更。 ウィンドウショッピングを楽しもう」
『私はどこでもいいわ。 でも、買い物は久々ね』
不二「女の子は買い物が好きだからね。 洋服、見立ててあげる」
『いいの?』
不二「駄目だったら言わないよ。 今日1日、楽しもうね」
目線を合わせて言われたら、笑顔で頷くしかない。 もう、癖みたいなものだ。 …でも、本当に楽しい1日が送れたらって思う。
今までの思い出で、買い物ってロクな思い出無いし。
とりあえず、デパートまでバスに乗り込めば、1人席に無理矢理座らされ、不二は立っていた。
『座ればいいのに』
不二「駄目。 僕が立ってないと、変に声かけられちゃうでしょ」
『・・・・まぁ、うん』
否定出来ないのが悔しいが、不二の言ってることは正しいので、素直に認めておく。