嵐になれ桜になれ!
□第4章
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沖田先輩も加わり、計5人で食べることになった昼食。
私は薫と、沖田先輩と平助は千鶴と話していて、時々話しを振ったり振られたり。 平助に目で“本性出すな”と訴えられたから、仕方なく猫被ることに。
そんな昼休みを中盤まで過ごし、沖田先輩がいなくなった瞬間に、平助から頭を叩かれた。
『何済んだ、この馬鹿が!』
藤堂「誰が馬鹿だ! 何、総司に本性出してんだよっ」
『まだ根に持ってたのかよ! あんなん、次からは笑顔で対応すれば大丈夫だって』
気にするな馬鹿。 と言えば、平助は納得がいかないようで、まだ眉間に皺を寄せていた。
『大体、何でお前がそんなに怒るんだよ。 私に負担がかかるのに』
藤堂「総司と同じ部活、仲良し、お前と同じ学年。 この3つが揃えば、大体俺か千鶴のところに来るだろ、普通」
『…つまり、千鶴にも迷惑がかかるってことか?』
それはいかん。 と、真面目に作戦会議を立て出した。 もちろん、全員で。
『でも、私が沖田先輩に関わらなければいいだけの話しじゃね?』
千鶴「でも、多分教室まで来ると思うよ。 沖田先輩だし」
千鶴の一言に、平助も薫も頷く。 …え、マジで?
『めんどくさ・・・。 とりあえず、本性出さなけりゃ良い話しなんだからさ、気楽に行こうや』
最終的に対策がうっとおしく思い、投げやりに会議を終わらせて散歩しに行った。 千鶴付きで。