嵐になれ桜になれ!

□第6章
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『・・・何処ここ』


目を覚まして周りを見渡せば、見知らぬ景色。 っていうか知らない部屋。

頭に疑問符を乗せていると、ドアが開いて部屋の主が入ってきた。


「あ、起きた? 目は・・・、良かった、腫れてないね」


『・・・沖田先輩』


なんとまあ、部屋の主は沖田先輩だった。 そういや、昨日泣いたんだっけ? 忘れてた。


『ご迷惑お掛けしました』


沖田「そのお詫びにデートしない?」


『それとこれとは話が別です。 それに私、誰とでもデートする人は嫌いなんです』


沖田「じゃあいいや。 そうだなぁ・・・」


と、何かよからぬことを言い出しそうな先輩に、ため息を吐いて携帯を取り出す。 …うわ、みんなからの着信とメールが半端ない。

みんなからのメールを見ていってると、沖田先輩がそうだ! と言って私に無理難題を押し付けてきた。


沖田「剣道部のマネージャーになってよ」


『絶対嫌です。 それなら、まだデートの方がマシです』


誰があんな厳しい部活のマネージャーになるか。 死んでもやらんぞ。


沖田「じゃあ…、そうだな、アドレス教えて?」


『・・・私の?』


沖田「そう、君の」


駄目? と聞かれ、渋々自分のアドレスを教えた。 ・・・悪戯メールこないと良いけど。
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