嵐になれ桜になれ!
□第7話
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1周間が終わり、学校に入って初めての休日。
まぁ、私は基本、昼まで寝るんですけどね。
『…んー?』
さっきも言ったが、私は昼まで寝る。
千姫も菊さんもそれをわかってるから、態々起こしに来ようなんてしない。
…しない、のだが。
「名前! お客さんよ!」
千姫が起こしに来た。
どうやら、私の友達が来たらしい。
とりあえず、着替えて顔を洗ったり、準備を終わらせて玄関のドアを開ければ、ありえない人がそこに座っていた。
「おはよう。 僕の夢見た?」
『おはようございます、意味がわかりません。 とりあえず帰ってください』
ではさようなら。
言い終わらずにドアを閉めた…筈なのだが、素早い身のこなしで隙間に足を入れてきた。
『新聞の勧誘者か!』
「酷いなぁ、ドア閉めないでよ」
「先輩、どうぞ上がってください!」
中から千が笑顔で言う。
すると先輩も笑顔で頷き、私にドアを開けるように言う。
「ほら名前、はやく。 お客様なんだから」
『・・・わかったよ』
どーぞ。 と棒読みで言い、とりあえず自分の部屋に戻って愚痴る。
寝ようにも、もう完全に目が冴えてしまった。 畜生。