嵐になれ桜になれ!

□第7話
1ページ/3ページ


1周間が終わり、学校に入って初めての休日。


まぁ、私は基本、昼まで寝るんですけどね。


『…んー?』


さっきも言ったが、私は昼まで寝る。
千姫も菊さんもそれをわかってるから、態々起こしに来ようなんてしない。


…しない、のだが。


「名前! お客さんよ!」


千姫が起こしに来た。
どうやら、私の友達が来たらしい。

とりあえず、着替えて顔を洗ったり、準備を終わらせて玄関のドアを開ければ、ありえない人がそこに座っていた。


「おはよう。 僕の夢見た?」


『おはようございます、意味がわかりません。 とりあえず帰ってください』


ではさようなら。


言い終わらずにドアを閉めた…筈なのだが、素早い身のこなしで隙間に足を入れてきた。


『新聞の勧誘者か!』


「酷いなぁ、ドア閉めないでよ」


「先輩、どうぞ上がってください!」


中から千が笑顔で言う。
すると先輩も笑顔で頷き、私にドアを開けるように言う。


「ほら名前、はやく。 お客様なんだから」


『・・・わかったよ』


どーぞ。 と棒読みで言い、とりあえず自分の部屋に戻って愚痴る。
寝ようにも、もう完全に目が冴えてしまった。 畜生。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ