私はあなたに本当の恋をした

□新しい生活
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お久しぶりです! 苗字名前でございますっ


まぁ、変な挨拶はこれぐらいにして…


綺羅「早くクラス表が見たいなぁ〜」


私たちは今日、青春学園高等部に入学するのだ。


高等部に入学と言っても、中等部と校舎が隣同士だから、あまり実感湧かないけどね。


菊丸「俺たち、同じクラスが良いよなぁ〜」


不二「また英二と同じクラス? 楽しそうだけど、毎日宿題を見せる側としては、あまり嬉しくはないなぁ…」


菊丸「ちょっ、酷!? 名前、不二が彼氏でいいの!?」


『いや、菊丸先輩の自業自得だと、私は思うなぁ… っていうか、毎日宿題見せてもらってたの?』


菊丸「うっ… だって、わかんにゃいんだもんっ」


『解れ』


菊丸「無茶言うな! 解るのは日本史ぐらいだもんっ」


綺羅「あぁ… 英二、日本史だけは得意だもんね」


・・・綺羅、さり気なく菊丸先輩に攻撃してる…


まぁ、菊丸先輩遊びはここまでにして、私たちは人だかりが出来ているクラス表へと急いだ。



『うわ…凄い人…』


クラス表のところへ行くと、予想通りに人がたくさんいた。


不二「僕と英二が見てくるから、2人はココで待ってて」


菊丸「綺羅、どっかに行っちゃダメだかんねっ」


綺羅「わかってるよ!!」


『気をつけてね』


不二と菊丸先輩は、人だかりが出来ている中心へと進んでいった。


…クラス表、本当に見えるのだろうか? 菊丸先輩は結構身長高いから大丈夫だろうけど、不二は170いってないからなぁ・・・


綺羅「大丈夫かな? 2人とも」


『さぁ…?』


――――――――――――――
――――――――――
5分後...


菊丸「たっだいまー! 人が多くて大変だったにゃ〜」


綺羅「お疲れ〜。 で、わかった? 私たちのクラス」


菊丸「バッチシ! っていうか、俺たち全員同じクラスっ!! 1年7組!」


・・・・マジで?


『菊丸先輩、それ本当?』


菊丸「本当だよ!? 失礼だにゃぁ… っていうか、名前も英二でいいよん♪」


『あ、うん… ていうか、他にテニス部の人は?』


不二「手塚は3組で、大石は9組。 タカさんは5組だったよ。 乾は1組」


なるほど…ってか、不二と英二って、何気に腐れ縁?2年も連続で同じクラスなんて、なかなかないよ?


綺羅「うーん… みんな違うクラスか… ま、いっか☆

んじゃ、早く教室行こうっ」


『そうね。 綺羅、人にぶつからないでよ?』


綺羅「わかってるもーん♪」


精神年齢は小学生か。コイツ。


不二「名前、1年間クラスでもよろしく」


『こちらこそ。 でも、いつも一緒にいるから…あまり変わらないわね』


不二「フフッ 確かにね」


不二の首には、私があげた薔薇の指輪がしっかりと下げてある。 かくいう私も、首に下げてるんだけどね。 制服の下に。


なんで不二も下げてあるのが解るかと言うと…


朝、迎えに来てくれたときに見せてくれたのだ。 まぁ、その時は純粋に嬉しかったけど。



『不二』


不二「ん?」


『もし浮気とかするときは、その薔薇の指輪…外してね?』


私がそう言うと、不二はびっくりしたような顔になった。
まぁ、当たり前だけど…


不二「僕が浮気をするように見える? 鈴がいれば充分だよ」


『そう言ってもらえると嬉しいわ。 でも、その気はなかったとしても、女子と2人きりのときは外して?』


不二「…? じゃあ、指にはめてるよ」


『・・・ま、それでもいいわ』


不二が不思議な顔をしていたけど、私は無視した。


何か聞かれることはないし、理由も聞かれないから良いけど。


教室に着き、黒板に貼ってある座席表を見ると、最初だからか、出席番号順だった。


出席番号順だから、見事に全員バラバラな席順だ。隣や斜めでもない。


菊丸「みんな別れてるじゃん。 ちぇ〜」


『仕方ないでしょう? 出席番号順なんだから』


綺羅「今日、RHRで席替えないかなぁ…」


ロングホームルームで席替えか… 無いに等しいと思う。


不二「まぁ、小さな期待は持っておこうか。 ほら、まだ時間もあるし、英二の机の周りで話そう?」


菊丸「何で俺の席!? 良いけどさっ」


あ、良いんだ…


綺羅「じゃ、英二の席に行こう〜♪」


私たちは英二の席の周りで、時間ギリギリまで雑談をした。
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