私はあなたに本当の恋をした
□マジかよ・・・
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翌日...
朝、不二ではなく、精市に電話で起こされ、何故か男子の服装で来いと言われた。
まぁ、そっちの方が嬉しいんだけどな。
言われた通り、赤也が着そうな服(…ロック?)を着て、髪をポニーテールにしてから、待ち合わせ場所に向かった。
待ち合わせ場所には、精市がもう来ていた。 早いなぁ…
『悪いな、待ったか?』
幸村「いや、大丈夫だよ。 じゃ、行こうか」
『あぁ、って…』
俺が、ある1点を見つけると、精市も不思議そうに、俺の視線の先を見つめた。
幸村「あ。 不二だ」
『あぁ、そうだな』
不二が、昨日の女の子と仲良く…っていうか、女の子が不二の腕を引っ張って、ある建物に入っていった。
幸村「あそこって、どんなものがあるんだ?」
『…プリクラ。 しかも、コスプレが出来る場所』
幸村「…行ってみようか」
『あぁ』
面白そうなので、俺たちも行ってみることにした。
どっちかがコスプレしてれば良いけど…面白そうだし。
館内に入り、あの2人がいないか辺りを見渡してみる。
…何故か、周りの女子達から視線を感じるが、あえて無視だ。
『…お、いた』ニヤッ
ニヤリと笑い、2人に気づかれないように近づいた。
2人は、コスプレをするようで、女の子が洋服を選んでいた。
幸村「どんな洋服にするんだろうね?」
『俺的に、面白そうなのが良い』
幸村「例えば?」
『う〜ん……フリフリの洋服とか?』
幸村「・・・それは…うん。 面白い」
『だろ?』
2人の方を見てみれば、決まっていたのか、もう着替えていた。 っていうか…
幸村&「『ブフッ…(笑』」
幸村「ふ、フリフリの王子様…っ」
そう。 不二が着ていたのは、めちゃくちゃフリフリの王子様な格好だった。
『やべっ… 堪えすぎて腹痛ぇ…(笑』
これ以上見るのは(俺たちが)危険なため、尾行するのを諦めた。
コスプレ館を出て、俺たちは当初の目的だった、精市のガーデニング用品を買いに、近くのガーデング専門店に行った。