私はあなたに本当の恋をした

□ライバルからの挑戦状とかイジメとか・・・
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朝、いつも通り不二と一緒に学校へ行った。
・・・いや、いつも通りじゃないかもしれない。 登校しているとき、やたらと女子の視線の殺気が凄かった。


もう視線だけで死ねるかもしれない。 本気で。


教室に行くと、綺羅が英二と話していた。


綺羅「あ! 名前、おはよ〜」


菊丸「あっはよん! 不二っ」


『おはよう、綺羅』


不二「おはよう、英二。 朝から元気だね」


菊丸「モチ! それが俺の取り柄だからねんっ」


毎朝恒例の挨拶も済まし、いつも通り自分の椅子を引いて教科書を入れる・・・はずだった。

が、何故か教科書が入らない。 机の中に何かが入っている。
その“何か”を考えていると私の机に寄りかかっていた綺羅の手が滑り、机を倒してしまった。
重力に逆らえない机は、当然私の方に倒れてくるわけで・・・


―――――ガタンッ


綺羅「Σご、ごめん! 名前・・・っ」


『いった…ι 綺羅、気をつけなさ…「イヤァァァッ」・・・?』


綺羅が、いきなり英二の後ろに隠れた。 不二も英二も、嫌なものを見たような目で私を見る。


何? 新しいイジメ?


菊丸「名前、そ、それは・・・?」


不二「名前のペット…じゃないよね? 死んでるし」


『Σ死んでるの!? ドコに!? 何が!??』


慌てた瞬間、3人は私のお腹辺りを指差した。 そういえば、さっきから何か重みが…

不思議に思い、私は下を向く。 すると、ねずみの死体がわんさか。 ワォ…


『何コレ? プレゼント?』


綺羅「Σいや、これイジメでしょ! 気づこう!?」


とりあえず、ねずみを窓から投げ捨て、何もなかったように机の中に教科書を入れた。


3人(あ、捨てるんだ・・・窓から)


『さっきのねずみ、どこから捕まえてきたのかしら? 別に、ねずみを貰っても嬉しくはないんだけど…』


私はどちらかというと、ハムスター派だ←


不二「北校舎じゃない? あそこ、夜は結構ねずみいるし」


菊丸「あぁ、いるいる! 夜中にっ」


犯人、夜中に忍び込んだのか…怖かったろうに。


不二「名前、大丈夫? 色々と」


『平気よ、気にしてないから。 綺羅、気をつけなさい。 きっと犯人は、不二と英二のファンクラブだから』


綺羅「イェッサー!!」


綺羅に忠告し、私は寝ることにした。 勉強? ・・・なんとかなるわよ←
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