嵐になれ桜になれ!

□第4章
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藤堂「だから言っただろ。 本性出すなって」


『・・・悪い。 つーか、あいつマジでムカつくんだが…。 やだなー』


「誰がムカつくの?」


『お前だよお前! 背後に立つなっ』


平然と人の背後に立っていたムカつく先輩は、これまた平然と話しに混ざってきた。


沖田「僕に嘘吐くからだよ。 でも、僕に楯突く女子は珍しいなぁ」


『そらどーも。 珍しいもの扱いされたのは初めてだよ』


沖田「ホント? 名前ちゃんの初めて、もらっちゃた」


てへっ。 と効果音がつきそうな顔で言うのやめてもらえませんか、きもいです。


沖田「そうだ。 放課後、どこか遊びに行かない? 行くよね?」


『いや、遠慮しときま…「ハイ決定。 じゃ、帰りのHRが終わったら迎えに来るからね」・・・は? いや、あの…』


沖田「じゃあねー」


断る隙を与えないように、一方的に話をつけて帰ったヤツの背中を見ながら、一言ボソッと言い放った。


『…悪魔め』


藤堂「諦めろ。 ああいう奴だ」


『あーあ…。 やだなぁ、これから』


そこで予鈴のチャイムが鳴ったから、自分のクラスに戻って授業を受けた。


『はぁ・・・』
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