もっと青春・・・してみる?

□合宿最終日
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5人で暫く話していると樺地が来て、恒例の告白イベントをやるらしい。

私と謙也とクララは、会場の隅で見学。


『今年はどこが掃除なんだろー?』


白石・謙也「青学」


『・・・否定は出来ない』


誰も狙う気無かったしね、青学。


跡部「さぁ! 合宿も最終日だ! 今日は毎年恒例の告白イベントをやるぜ!」


跡部の掛け声に、男子たちは盛り上がる。 各学校のマネージャーは壇上に上がらされて、各々誰かと付き合っていた。

でも、華ちゃんは告白されても断っていた。 多分、光を諦められなかったんだろう。


『あー、本当に青学になりそう・・・』


華ちゃんが最後で、氷帝、立海、四天宝寺はそれぞれ彼氏・彼女をゲットしていたが、青学だけ誰もいない。


・・・仕方ない!


『跡部! 私も青学として混ぜて!』


会場の隅から壇上に上がって頼み込むと、特別に許してくれた。


跡部「ったく…。 どういうつもりだよ」


『だって、青学に掃除させたくないんだもん』


跡部「だったら去年、氷帝として出てろ」


『去年は仕方ないじゃん!』


財前「何してんですか。 早よしてください」


白石「そうやで。 男を待たせるもんやない」


謙也「俺は待ち時間が苦手っちゅー話しや」


跡部「『何でお前ら3人が壇上に上がってんだよ!』」


そう。 光、クララ、謙也はいつの間にか壇上に上がっていた。


白石「俺、いつの間にか名前のことが好きになっててん。 しゃーないやん」


『お前の頭がしゃーないわ』


謙也「お、俺は帝一筋や!」


『なら尚更壇上に上がってくんな!』


ため息を吐いて光を見ると、今まで見たことがないくらいに、優しく笑っていた。


財前「好きや。 この地球上の誰よりも愛してる」


予想を遥かに上回る告白に顔が熱くなるのがわかり、クララたちに冷やかされながらも返事をする。


『私も好きだよ。 誰よりも光だけを愛してる』


そう言うと光に強く抱きしめられて、会場の皆から拍手をもらった。
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