私はあなたに本当の恋をした

□謎の女の子
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名前side

幸村「名前、明日暇?」


『・・・えぇ、そうね。 暇よ』


幸村「前の、俺との約束…覚えてる?」


約束・・? そんなの、したかしら?


幸村「前、不二へのプレゼントに、3時間も付き合わされたのに、覚えてないのかな? ん?」


…あー……そんなこともあったなぁ…


『…覚えてマス。 思い出した』


幸村「約束の内容は?」


『…幸村のガーデニング用品を買いに行くこと』


幸村「正解。 明日、暇なんだろ? 付き合ってよ」


約束したからには、断るという選択は、私にはないわけで…


『はぁ… 良いわ』


幸村「ほらほら、そんなに気分落とさないの。 帰ろう? 俺が送っていくから。
帰る途中、クレープ奢ってあげるよ」


『早く帰るわよ精市! クレープ食べたいんだからっ』


精市の一言で、私の気分は元通りになった。
周りにいるみんなは、唖然としているけど。


綺羅「…幸村先輩、凄いですね」


幸村「名前の好みのものは、大体把握しているよ。 親友だからね」


『さすが精市! 持つべきものは親友ね!friendよっ
じゃ、私たちは帰るわ。 精市、早く行くわよ」


精市が買い物袋を持ってくれたので、自分のバッグだけを持って、出入り口まで小走りで行った。


幸村「そんなに急ぐと転ぶよ? じゃあ皆、またね」


綺羅「あ、ハイ…」


菊丸「ま、またにゃ〜…」


桃城「ま、またっス…」


越前「…じゃーね」


会計は4人に任せ、私たちは店を出た。




(幸村先輩、名前の扱い上手い…)
(っていうか、上手すぎだにゃ)
(不二先輩並ッスね・・・)
(っていうか、早く帰りたいんだけど、って…)
(? リョーマ、どうかした?)
(…名前と不二先輩とくるみちゃんの会計、誰がすんの?)

(((…Σあ"ーーーっっ!)))
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