私はあなたに本当の恋をした

□不二の家へお泊り。 目的は・・・
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夕食も食べ風呂も入った。 不二が風呂に入っている間、由美子さんと話しをすることにした。


由美子「周助と付き合うの、大変でしょう? ただでさえ味覚が可笑しいのに、弟溺愛なんだから」


『まぁ、味覚が可笑しいのは私も一緒ですから』


素直に言うと、何故か由美子さんの顔が歪んだ。


由美子「別に敬語じゃなくていいのよ? 名前に“さん”付けしなくてもいいし。 どうせ、近いうちに姉妹になるんだからvV “由美子姉さん”って呼んでちょうだい」


と、語尾にハートマーク付きで言われた。 どうせだから、敬語も使わないしさん付けもしないことにした。


『わかったわ、由美子姉さん』


由美子「んー! これよこれ!! 私、弟しかいないから妹って憧れてたのよね」


とか何とか言って、抱きつかれた。 実際今、風呂上りだしブラしてないんですけど・・・ι
困っていると、不二が風呂から上がってきて助けてくれた。


不二「姉さん、いきなり抱きつくのは良くないよ」


由美子「あら、いいじゃない。 私、妹って欲しかったのよ」


『私たち、近いうちに結婚するらしいわよ。 私と結婚するんだから、あり難く思いなさい』


上から目線で言っても、やはり嬉しいものは嬉しいから、不二に抱きついた。


不二「それは僕も嬉しいけど・・・名前、今ブラジャーしてないでしょ?」


『だって風呂上がりなんだもの』


不二「笑顔で言われても…ι そんな状態で抱きつかないでよ」


『フフッ ちょっと周助を困らせてみたくなっただけよ』


不二から離れ、座っていた場所に座り直し、由美子姉さんとの会話を続けた。


『姉さん、明日は仕事?』


由美子「名前が泊まっていく間は、仕事を休むつもりよ。 どうして?」


『私、由美子姉さんと一緒にラズベリーパイ作りたいの。 ダメかしら?』


由美子「そんなことないわ。 でも、材料がないから明日買出しに行って、それから作りましょう」


『ありがとう! じゃあ、おやすみなさい』


由美子「えぇ。 おやすみ」


不二を連れて、リビングを出て歩き出した。 実際、今物凄く眠たい。


『眠たい…』


不二「ほら、部屋に着いたから早く寝て。 廊下で寝られても困るし。
それから…僕、明日部活だから早めに起きるけど、どうする?」


『明日も部活なの? 大変なのね。 じゃあ、起こす暇があったら起こしてちょうだい。
どうせ、私が寝たあとにベッドに潜り込んでくるんでしょ』


不二「あ、バレた? ま、そういうことだから。 じゃあ、おやすみ」


『おやすみ』


自分のベッドに潜り込み、すぐに寝た。 結局、人間は睡魔には勝てない。
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