もっと青春・・・してみる?

□デート
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ハイ! 今回は、光とデートしちゃいます! …まぁ、私はこの辺の地理とか詳しくないんで、光に任せっきりだけど。
今は光の部屋で作戦会議という名のデートの行き場所選び中。 ちなみに、もう既に夏休みです。
もうすぐ全国大会! と、部活を頑張っている光が、わざわざ休みを使ってデートしようと言い出したのがきっかけだ。 嫌じゃないからいいけど。


『どこ行くんだ?』


財前「せやなぁ、俺はどこでもええけど…。 名前はどこがええ?」


『じゃあ、映画見たい』


財前「ほな、それで決まりやな。 行こか」


『おー』


光の部屋を出て1階へ降りれば、おば様が珈琲を飲んでいた。


母「あら、出掛けるん?」


『ハイ』


母「最近、暑うなってきてるから気をつけるんやで? 倒れたらアカンよ」


財前「んなアホなことするかい。 さっさと行くで」


『あ、うん。 おば様、気をつけますね。 行ってきます』


母「行ってらっしゃい」


家を出て炎天下の下、歩いていれば光が合宿のことを言い出す。


財前「合宿、明後日からやからちゃんと東京に行くんやで」


『あー…、うん。 もしかしたら神奈川かもしれないけど』


財前「玲茅の部屋に泊まり込むんか?」


『それもアリかなぁって考えてる。 だけど、やっぱりホテルかな。 気使わなくていいし』


財前「どうせなら、氷帝のナルシストんとこに行けばええやん。 タダやし」


『ホテルも、一向にお金が減らない通帳だからタダ同然なんだよ。 どうせなら、不二先輩と京都でも行こうかな…』


財前「それはアカンわ。 せめて桃城か越前や」


『えー、いいじゃん。 部屋は別々だし、お土産買って来るからさ』


財前「当たり前や阿呆。 …まぁ、玲茅と立海の赤髪を連れて行くんなら、考えたってもええけど」


『・・・それなら、玲茅と行った方が早くない?』


財前「絶対アカン! 女だけの旅行なんて認めへんで!!」


『ハイハイ…』


こんなに煩いなら、普通に東京のホテルに泊まった方が良さそうだ。 光と新幹線まで一緒だし。
誰かにどこか連れて行ってもらおうかなー。 なんて考えていれば、目の前に腕が飛び出してきた。


『・・・何?』


財前「腕、組まんの? …まぁ、俺はどっちでもええけど」


素っ気なく言って、すぐに腕を下ろして先を歩いていく。 私は私で、笑いながら追いかけて光と腕を組んだ。


『組む! 組みたいっ』


財前「迷惑にならん程度に頼むで」


『もちろん!』


嬉しくて光の顔を見れば、光もこっちを見て少なからず笑った。 何だ、光も嬉しそうじゃん。 やっぱりツンデレだね。
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