もっと青春・・・してみる?

□すごいでかい人とゴンタクレにご対面
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今は昼休み。 お弁当も食べ終わった今は、校内を探索中。

学校の裏山に行ってみると、向こう側からラピュタのなんかでかい、目からビームを出すアレがやって来た。


「おー! 財前の彼女たい」


「ホンマや! 携帯の待ちうけとそっくりやなっ」


『え、あ、はぁ・・・』


またなんか面倒なのが出てきたぞ。 何だこいつらは。 何故にラピュタのアレを着ているんだ。 どっから買ったんだ。


千歳「俺は千歳千里たい。 お前さんとは仲良くしたいけん、よろしく頼むばい」


遠山「ワイは遠山金太郎や! 去年の合宿に来とった姉ちゃんやろー?」


あぁ、思い出した。 金ちゃんの方は。 なんかやたら元気なうざい少年か。

とりあえず、半年前の口調に戻って少し話すことにした。


『苗字名前。 つーか、千歳先輩は何してんですか。 どこでそんなん買ったんですか。 もうちょいマシな物なかったんですか』


千歳「財前みたいにザックリ言うばいね。 これは去年、白石からもらったたい。 俺は、ジブリが好きやけん」


『あぁ、なるほど』


そのセンスの無さはクララにある、と。

私の脳に情報をインプットしたとき、さっきの金ちゃんの言葉を思い出した。 何で光の待ち受けに私がいるんだ?


『金ちゃん、光の携帯の待ち受けって何?』


遠山「? ねーちゃんやで。 気持ち良さそうに寝とったわ! 財前が自慢して来おったで」


…いつ撮ったんだ、アイツは。


『へぇ…』


千歳「金ちゃん、それは言ったらいかんたい。 素直な金ちゃんもむぞらしかー」


遠山「ありがとう! …で、むぞらしかって何なん?」


千歳「…今まで知らんでお礼言うとったん? むぞらしかっていうのは、可愛いって意味たい」


遠山「ほへー…そうなん?」


まぁ、金ちゃんが可愛いのは同感だが、そろそろ千歳先輩は着ぐるみを脱いで欲しいものだ。
千歳先輩の顔を見ていると、ピアスが片方しかついてないことに気づいた。 …そういや、光が言ってたな。

って、こんなことしてる場合じゃない! 私の画像消去しに行かねばっ

2人と別れ、急いで教室まで行って光のところまで行った。


『光! 私の画像消してよっ』


財前「…それ、誰に聞いたんや?」


『金ちゃん』


笑顔で言うと、光は苦虫を噛み潰したような顔になった。


『いやー、金ちゃんは良いね。 情報網として使えるよ。 ってわけで、画像消せや』


財前「絶対に嫌や。 名前の寝顔なんて、早々撮れるもんやないやろ」


当たり前だ。 撮らせないからな』


財前「せやろ? やから、絶対に嫌や」


『じゃあ、画像は消さなくて良いから待ちうけはヤメロ!! てか、何で待ちうけなんだよっ 自慢すんなっっ』


財前「俺の可愛い可愛い彼女を自慢して、何が悪いんや。 それに、部長も謙也さんも待ち受けは彼女や」


・・・クララ、謙也。 今私は、お前らに失望したよ。 そんな奴だったなんてっっ


『お母さんは許しません! 今すぐ消しなさいっ』


財前「何やねん、いきなり!」


光が突っ込んだとき、廊下にクララが通りかかった。 まぁ、ガラスで見えないのだが…


財前「あそこに誰かおるで? まぁ、部長やろけどな」


『いーや、アレは…お父さんや!』


財前「部長や」


『お父さん!』


財前「もうええわ! ほなら、呼んでみようやないか」


『いいわよ』


教室の皆が笑ってる中、私と光はクララを呼んだ。


白石「んーっ…」


エクスタシー! というのを遮って、光は喋り出した。


財前「やっぱ部長やないか」


『やはりクララは、エクスタを捨てられない。 か…』


遠い目で言ったあと、クララは第二ボタンまで外してノってくれた。


白石「風呂より先に、ご飯にしよか。 名前」


『ちょっとお父さん! 子供の前ですよっ』


財前「誰が子供やねん」


白石「財前。 あんまり母さんを困らすとアカンで」


そう言って、包帯を巻いている左手を突き出した。


財前「毒手・・・(まだ包帯巻いとんのや…)」


『ちょっとお父さん! そこまでしなくても…っっ』


観客もいつの間にか増え、皆笑っている中、私たちはまだ続けた。


財前「おとん、おかん。 スマン…」


『…わかってくれたらええんよ、光。 ほら、あなたもこっちに来たらどう?』


白石「ハイハイ。 ホンマ、名前には敵わんなぁ…って」


財前・白石「何で俺らまで巻き込んどんのやっ


2人からツッコミを喰らったとき、ギャラリーから拍手が送られた。 そんなに面白かったのか・・・?
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