もっと青春・・・してみる?

□いざ、東京へ!
2ページ/4ページ


『とりあえず、部屋に荷物は置いたし、部屋のカードも持ったし…どっか行く? 私、行きたいところとかないし、1日付き合うよ』


不二「そう? じゃあ、とことん付き合せちゃおうかな」


部屋に荷物を置いて街に出かければ、本当に遠慮なく付き合わされた。
映画・レコードショップ・雑貨屋・ショッピングモール。 とにかく、いろいろ連れ回された。 楽しかったからいいけど。


不二「いろいろ連れ回してごめんね。 足痛い?」


『ノープロブレム! まだまだいけるっ』


不二「タフだね」


『当ったり前だって! それより、高校楽しい?』


不二「まぁね。 授業はわかりやすいし、テニスやってるし」


『そりゃ文句なしの環境だ。 良かったじゃん、良い学校と教師で。 友達にも恵まれてんだから』


不二「そうだね。 どう? そっちは。 学校、楽しい?」


『まあまあ。 授業は楽しいけど、友達がいないんだよね。 去年のテニス部レギュラーとその彼女たちしか』


不二「他の女友達はいないのかい?」


『迂闊につくるとイジメに会いそうだし、光目当てだったら駄目だし・・・。 ま、今の生活が1番なんだよ』


不二「大変なんだね」


『まぁね。 …まぁ、イジメられたら倍返しにするけど』


そう言うと苦笑された。 いや、まじだって。 トリップする前の学校で1回嫌がらせ受けて反撃したらその後は音沙汰なしだったし。


『今何時?』


不二「13時…1時だね。 これからどうする?」


『決まってんじゃん。 ちょっと携帯借りるよ』


不二先輩のズボンのポケットから携帯を借りて“英二”と登録されている番号を押し、発信した。
そして、電話をかけた人物は数回のコールで電話に出た。


菊丸「もっしもーし! どしたぁ? 不二〜」


『私の苗字は“不二”じゃねぇよ。 未来永久“財前”だから』


菊丸「お、名前!? 言ってくれんじゃ〜ん。 つーか、いつから東京にいたんだよ。 もっと早く電話してくれれば良かったのに」


『不二先輩といろいろ回ってたんだ。 それより、今からボウリング行かない? 玲茅と立海メンバーも誘うから』


菊丸「おぉ、いいねぇ〜! 何時から?」


『今から1時間後にしようかな。 青春台駅から1番近いボウリング場でどう?』


菊丸「そこ、俺たちの行きつけだし! 文句なしにオッケーだよん。 そんじゃ、また後でなっ」


『おー。 連絡はこっちに任せろ』


菊丸「頼りになるじゃん。 じゃなー」


電話を切り、携帯を不二先輩に返して自分の携帯を取り出した。


『つっても、番号玲茅しか知らないんだよなぁ…』


不二「名前、皆の番号交換してたじゃないか」


『・・・光に消された。 桃以外の番号全部』


不二「あらら…。 とりあえず、玲茅ちゃんに電話かけなよ」


『そうする』


不二先輩の助言で、まずは玲茅に電話をかけることにした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ