もっと青春・・・してみる?

□四天宝寺で新しい1年!
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春休みのうちに入学手続きやその他もろもろは済ませたから、光と一緒にクラス表を見に行った。


『一緒のクラスかな?』


財前「それは知らへん。 去年一緒やった奴も、新しいクラスになれば大抵別れるしな」


『そんなもんか… 前の学校、市立でも生徒数が少ないほうの学校でさ。 1学年2クラスしかなかったんだよね』


笑いながら言うと、光の目が丸くなった。


財前「何やそれ。 別れても半分やんけ」


『そ。 まぁ、小学校が同じで腐れ縁だった奴は2年間一緒だったけどね』


自分の名前を探していると、先に光が私の名前を見つけてしまった。


財前「お前、4組やで」


『本当? 光は?』


財前「・・・俺も一緒らしいな」


自分の名前を私と一緒のクラスで見つけ、嬉しそうに微笑んだ。 すると、今までざわついていた周辺がぴたりと動きを止め、光を見つめた。

そんなに珍しいのだろうか? 光が笑うのって…


顎に手を当て、大体予想が付く想像を膨らませていると光が元の表情に戻って歩き出した。


『え、ちょっと待ってよ! 光っ』


財前「百面相しとんのが悪いんやろ。 自業自得や」


『うわ、最悪』


私は光の横に並び歩いていくと、クラス表の前で固まっていた皆は我に返ったようで動き出した。
そして、女子も男子も驚きの声をあげた。


男子「おい、アイツが笑ったの見たことあるか!?」


男子「いや、さっき初めてや… 一緒にいた女子と、何か関係でも持ってんのかいな?」


女子「何やねん、さっきの女! 光くんの前やからってデレデレしよってからにっ」


女子「気に食わんわ、あの女。 許せへん!」



・・・・・知らない間に、恨みを買ったらしい。 そして、更に関西弁ということだけに怖い。
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