もっと青春・・・してみる?
□どういう1日にする・・・?
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時計を見ると、既に6時。 光に弁当はいるか聴かないと…っ
『光、今日お弁当いる?』
財前「・・・いる。 部活あらへんけど、先輩らと一緒にする約束しとんのや。 自分の分も、ちゃんと作るんやで」
それだけ言ってまた寝てしまったので、私は仕方なく家に帰って2人分のお弁当を用意した。
* * * * * * * * * * * * * * *
『うっし! 出来た!!』
今日のお弁当は我ながら凄いと思う。 まぁ、簡単なものばかりだけどな。
準備が終わると光が迎えに来たから、2人で学校へ向かった。
すると、校門の前で皆が1回ボケて通っている。
『・・・光、何あれ』
財前「ここの門、“掴みの門”いうんやて。 まぁ、俺には関係あらへんけど」
そう言い、スタスタ歩いて校門の下を通って行ったから、私も急いで追いかけた。
教室に行くと、相変わらず教室の中は私たちのが座っている席の周りの席が空いている。 まぁ、もう慣れたから良いけど。
2人でちょこちょこ話しながら時間を潰していると、クララと謙也、その2人の彼女が教室に入ってきた。
謙也「何や、財前。 まだ携帯依存症なんか?」
財前「うっさいっすわ。 何の用やねん」
すると、クララが待ってましたと言わんばかりの勢いで、1枚の紙を私たちに見せてきた。
『料理コンテスト…? 何これ、普通に料理すればいいのか?』
白石「見た目・味、何でも完璧にせなアカンで。 毎年、体育祭前に行われてんねん」
『へぇ…ん?』
チラシの下の方に、“彼氏持ち限定”と書かれていた。
『何で彼氏持ち限定なんだ? 可笑しいだろ』
謙也「そりゃ、食べさせる奴がおらへんと話しにならんやろ。 審査員が全部食べよったら食べ切れんっちゅー話しや」
『あぁ、なるほど。 で? 何でこんなもの持って来たんだ?』
財前「名前に出て欲しいんやろ。 それくらい察しろや。 てか、口調。 半年前に戻ってんで」
『面倒くせ…』
小声で言うと、頭を叩かれた。 クソ…ッ、こいつ相当のドSだなっっ
すました顔で携帯を扱っている光を睨んでいると、帝先輩と綾先輩が不思議な顔をした。
帝「名前ちゃん、元からあの喋り方やないの?」
白石「全然ちゃうで。 半年前なんか、男みたいな喋り方やったしな」
謙也「でも、何で今頃になって戻したん? 前から不思議に思っててんけど…」
『だって光に言われたし』
財前「俺、家庭的な女子が好きなんで。 無理矢理戻させました」
すると、謙也達が哀れみのこもった目で私を見てきた。 え、気持ち悪…
謙也「名前。 お前大変やったなぁ」
綾「でも、そんな可愛い顔してるのに、男の子みたいな喋り方はなぁ…ι 勿体ないで」
『いや、私そういうのに興味わかないらしくて…。 女友達より男友達の方が多い分類ですから』
白石・謙也・財前「寂しいやっちゃ」
『お前ら今すぐ首絞めるぞコノヤロー。
謙也とクララは追加で校内放送』
謙也「何でやねんっ!」
白石「それだけは堪忍っ! というか、俺のは絶対流さんかったとちゃうんかっ」
『それは、あの時の私の気分だし?』
財前「名前、ええ加減口調戻しや」
『・・・ハイハイ』
話しが大分逸れたが、また戻ろう。 全く、誰だよ。 話し逸らした奴。