しゅごキャラ!

□こたつ。
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寒い・・・。ものすごく!寒い。「寒い・・」
あまりの寒さに、心の中で考えていた事が独り言となって口から出る。
「イクト?ってみかん食べ過ぎ」こたつの上にはみかんの皮が大量に積み上げられていた。
「・・だってうまいし」
手を休める事なく反論の声が返ってくる。ただ視線はずっとこっちに向けられていて。
「何?」
たぶん怪訝そうな顔をしている自信がある。
「ん?かわいいなって・・」
優しい笑顔で一瞬意識飛んだけど「ば、ばかじゃん!?」
やっぱり意地っ張り。
「別にばかでいいし、本音だから・・・こっち向けよ・・」
ちょっと命令口調だ。気がつくと頬に手が添えられていた。
それとともにあたしの心臓が今にも壊れそうなぐらいドキドキして・・顔熱い・・こたつ入り過ぎ?「なあ・・キス・・」
どんどんイクトの顔が近づいて、前髪が頬を掠ってくすぐったい。「ふぇ・・ちょっ待って!」
慌てて顔を逸らしたけど、また向けられる。
「だめ。待てない」
「待てないって!あたし・・まだ慣れてないし!」
恥ずかしい。恋人になったからって、こう突然だとさすがに。
「今から慣らそう?」
「慣らすって・・んぅ」



やばいやばい・・・オレ、興奮してる?止まらない・・。
赤くなって恥ずかしそうにするあむを見ると、どんどん気持ちが高ぶってくる。可愛すぎ。
静かに、出来るだけ優しく絨毯に押し倒す。もちろんこたつに入ったまま。
「あ、やぁ・・イクト・・」
こいつ・・やらしい声出して・・誘ってんのか?
「ん、んぁ、ふぁ・・あっ」
密着させた体から伝わってくる鼓動。ドキドキしてる・・。
「ん・・あむ。恥ずかしい?」
「何で、んっ、そっそんな事・・」
あぁ悶絶。オレ、これじゃいじめてるみたいだな。
「赤くなってるし・・ドキドキしてる」
「や!やだ・・言わないでぇ」
涙が今にも零れそうだ。いじめるのはこれくらいにしよう・・。
「ごめん・・んっあ、む・・」
これ以上やると危険だ・・。
「はっ・・暖かくなった?」
「んぁ・・え?」
イマイチ分かってない様子。
「さっき寒いって言ってたから」そう、これはそのための・・。決して下心があった訳じゃない(ウソだけど)
「あ・・・うん、なった」
少し微笑んだ唇に軽くキスを落とす。
「もう一回する?」
「え!!」
驚いて赤くなってる。はぁ、だからやめろってそういうの。可愛くて・・いや、だめだ。(何が?)「うそ・・」
「もーイクトのばかっ!!」
叩いてきたけど全然痛くない。
「ふっ・・ちょっと昼寝する?」「え?ここで?こたつじゃ風邪ひいちゃうよ・・」
「少しなら平気・・」
しっかり抱きしめて離さない。愛しい恋人。
「こうしてれば・・な?」
「うん・・あったかぁい」
あむの飛び切りの笑顔が見られて、オレは幸せものだ。



・・それから翌朝まで寝てしまったのは、言うまでもない。

♪END♪

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