しゅごキャラ!

□ふわふわ
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それは突然やって来た。

『ふわふわ』

「イクト、なんか荷物届いてるよ?何、これ・・「触るな!」
オレが叫ぶと、彼女の肩がビクッと震えた。普段はこんな事ないから驚いたのだろう。
「イ、クト?
「ごめん・・」
でも、これだけは彼女には見せられない。
「別にっ!イクトだって触れられて欲しくないものぐらいあって当然だし・・・」
俯いてて顔がよく見えないが、たぶん泣きそうになっているのだろう。胸がチクっと痛んだ。
「あ、」
「闇通販か何か?」
「おい」
それは断じて違う。
「否定しないって事はそうなんだ・・」
「違うけど・・・」
一瞬の沈黙。
「エロほ・・「違う」



取りあえずあむの気を逸らして先程家に届いた物を部屋に移動した。隠し場所はもちろん、ベッドの下だ。・・・エロ本ではない。
「はぁ、まだ見せられないよな」「何が?」
「いや、だから・・・ってあむ!?いつから・・」
いつのまに部屋に入ったんだ?
「今だけど・・・」
今って、全然物音しなかったんだけど・・。
「で?なんなのそれ?」
まずい、もう逃げられない。
「あむには・・関係ない」
オレ・・最悪だな。
「ふ、ふぅん。そうなんだ!」
「え?」
なんで、笑顔なんだ?
「ばかじゃん?あたしそんなの気になんないもん!」
何言って・・・。
「あたしには関係ないもんね?あ、あたしには・・っ」
あむの瞳からこぼれ落ちるそれは、
「っ・・あむ!」
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