しゅごキャラ!

□yourファッション
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「あ!イクト、こっちこっち!」今日はあむのお願いで買い物に来ていた。いわゆるデートってやつ。お願いなんて滅多にされないしデートは恥ずかしくてやだ、と却下されてしまう。でも今回は違った。
「・・買い物って何買うの?」
そういえば聞いていなかった、と尋ねると。
「んー、服!夏物、新しいの欲しかったし!」
店内を楽しそうに見て歩くあむを見ると、こっちまで楽しくなる。そこで思いついた。
「ん、何?」
「何って、手?」
言うと、みるみる真っ赤に染まってく顔。いじっぱり発動か?と思いきや。
「・・・」
案外素直に手を繋ぐあむに少しドキッとした。俯いて恥ずかしがるあむは可愛くて、理性が・・・。「・・・今日は、素直だな」
「た、たまにはいいでしょ!」
バッとこっちを見てさらに赤くなった顔に軽く噴出。
「ばっばか!何笑ってんの!?」「いや?可愛いなって・・。」
睨んでも逆効果って言ってんのにな。
「バカじゃん?」
「バカで結構。そのぐらいあむが好きってこと」
繋いだ手を握り直して、止まっていた足を動かした。
「・・・っ////」
しばらく無言のまま歩いてると、遂にあむが口を開いた。
「あ、あのさ、」
「ん?」
少し緊張した様子だ。
「えっと・・、今日イクトを誘ったのはね?その・・」
頑張って伝えようとするのを穏やかに見つめた。いや、にやけながらという方があってるかも。これじゃ、あむにエロ猫と言われても仕方ない。
「ふ、服を選んで貰おうと思って!」
最後の方はやけか、声のボリュームが上がった。しかし、あむからそんなことを言うとは。さらに顔がにやける。
「な、何にやにやしてんの!この変態エロ猫!」
知ってます。
「いいよ。選んでやる」
「ほっほんと?」
うれしそうに顔が綻ぶ。か、可愛い・・そろそろ本当にやばい。堪えろオレ。今あむを傷つけたら、生きていけない。
「じゃあお願いね?」
そこで最大のピンチがオレを襲った。女の子の最強の武器。上目遣い・・・。もう無理。限界。
オレはあむを柱の影、一目がないところに押し込んだ。
「なっ、んぅ・・ゃっ」
貪るようなキス。やめろ、頭が警告する。そこで小さな手が胸をドンドン叩いているのに気がついた。
「んぁ、はっ。なっなにすんだっエロ猫!こっこんなっとこでっ」息も絶え絶えなのを見て、罪悪感に侵される。危なかった。
「はっ、わ、るい」
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